目が痛いからゴミが入っていないか見てもらったら…?

【三井】
「よくあるよな、こういうの」ハハって笑いながら普通に触れてきていたのに目が合った瞬間、「…いやなんでもない」と真っ赤になるし触れていた手も離して顔を背ける。「ゴミ取れた?」「あ、あぁ。多分な」目も合わせてくれない三井を見上げてたら「……だからって今やらなくてもいいだろ?」チラリと横目で見てくるから「…何を?」「何をって、だからその…キス、を……だよ」段々と小声になって俯いてくからクスクス笑えば「わざと言わせただろ」と赤い顔で睨まれる。

【木暮】
「大丈夫かい?目、掻いてない?」首を傾げながら木暮が顔を覗き込んできたから反射的に目を瞑ってしまったら「目を開けてくれないと見れないんだけどな」優しい声につられて目を開けると木暮が目を細めてふふっと笑ってる。「…睫毛入ってた。これは痛かったよな」自分のことのように顔を歪めている木暮にお礼を言うと「どういたしまして。だけどあれだけ警戒されると傷付くなぁ」って困ったように笑っているけど冗談なのか本気なのか分からない。

【宮城】
「そりゃお前髪が目に入ってるからだろ」なんとも不思議そうに呟く宮城は少し頬を染めながら「自分で気付かないもんなのか…」ブツブツ言うとこちらに手を伸ばしてきたけど途中でピタッと手を止めて「ここの髪。入ってる」と自分の顔を指さして教えてくれる。だけどよく分からず手こずっていたら「だからここ」耳まで赤い宮城が近づいて取ってくれたけどその後しばらくは目が合わない。

【宮城A】
「あー、なんだよ。髪が入ってるからだろ」サラリと毛束に触れると「もう痛くないか?」と顔を覗き込んできた宮城が「それにしてもお前の髪って柔らかいのな」と感慨深そうに改めて髪に触れる。優しく触れてくるから擽ったくて、何してるのと横目で見てみるとパチッと目が合った宮城が「三つ編みしてみようかと思って…」とバツが悪そうに視線を逸らす。

【流川】
顔を近づけじーっと目を見てきていた流川は離れていってからも「すまん、わからん」とまだ眉間に皺を寄せてる。それなら大丈夫とお礼を言いかけた時に「やっぱりもう一回」と再び顔を近づけてきた流川と額同士をぶつけると心做しか流川の耳が赤い。「ごめん痛かった!?」「そうじゃない」横を向いて答える流川は額を押さえると「それよりお前は大丈夫なのか」視線だけこちらに向けてくる。

【水戸】
「大丈夫そうだけどまだ痛いか?」顔を覗き込んでくると首を傾げる水戸に、どうだろと言いながら目を擦っていたら「傷付くだろ」と腕を掴まれる。だけどすぐに「…あー…っと、悪い」と水戸がバツが悪そうにパッと手を離すから不思議に思って見上げると「そんな顔されると勘違いしたくなっちまうんだけどな」と水戸が困ったように笑う。勘違いじゃないと言いたいのに「お前ちゃんと食ってるか?」と眉を下げる水戸の隣に並ぶだけでお互い精一杯な両片想い。



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