彼女が泣いていたら…?

【三井】
「な、お前…どうした!?」見るからに焦っている三井はこちらの顔を覗き込んできてはアタフタしてる。そんな三井の服を引っ張って顔を隠すようにしたら「お前…服、」と何かを言いかけた三井が「…まあいいか。服ぐらい」と呟くと「それでどうしたんだ?大丈夫か」と顔を赤くさせながらも笑ってずっと頭をぽんぽんしてくる。

【木暮】
「…大丈夫かい?」心配そうに顔を覗き込んできた木暮に頭を優しくぽんぽんされる。そのことに安心してもっと泣いてしまうと「ご、ごめん!突然触って嫌だったよな」と木暮が両手を上げるから、そんなことないって言おうとしたのに「大丈夫。オレはもう何もしないから。な?」困ったように眉を下げた木暮がずっと隣にいてくれる。

【宮城】
「……あー」頭をガシガシ掻いた宮城が「ほら、」と少し照れくさそうに両手を出す。「…いい」「お前こういう時は素直に甘えとくもんだろ」宮城にグイッと抱き寄せられたけど恥ずかしくて「…リョータ硬い」「悪かったな」「悪くないけど」「そりゃどーも」そんなやり取りしたから泣き止んでからもやっぱり恥ずかしくて顔を上げられない。

【流川】
無言のままこちらをじっと見てくるから気まずくて顔を背けたら「……オレはどうしたらいい?して欲しいことを言ってくれ」と流川が呟く。「…何でもいい?」「オレに出来ることならな」「じゃあぎゅってして」「……」頬を掻いて視線を泳がせた流川は「…わかった」と息吐くと「これでいいか?」おずおずと近づいてきては抱きしめる。

【水戸】
「誰かに泣かされた?」と水戸が優しく頭を撫でてくる。違うと首を振れば「それなら良かった」と目を細めて笑った水戸はそれ以上は何も言わずに、頭を撫でながらずっと隣にいてくれる。「…理由は聞かないの」「泣かされたわけじゃないならオレに出来るのは隣にいることぐらいだから」ふって笑った水戸が指の腹で涙を拭う。



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