4月1日に「私毎朝走る!」と言われたら…?

【走】
「そうなんですか」嬉しそうに口角が上がってる走に申し訳なくなって、ごめん嘘なんだと言うと「…そうだったんですか」と見るからにしょんぼりしてる。「…ごめんそれも嘘!」不思議そうに首を傾げる走にそう言えば「別に俺に合わせて無理しなくても大丈夫ですから」走の表情が緩むから安堵するものの、やっぱり申し訳なくなる。

【榊】
「三日坊主にならないといいな」ははっと笑う榊と「ならない!」「どうだかな」というやり取りをしたから、嘘だったとも言えずに榊と走るようになって4日目の朝、「ほら三日坊主じゃなかった!」「そうだな」「まだ全然私のこと分かってないね」顔を覗き込めば「…4月1日だったから嘘だと思ってたんだよ」何故か自慢げな顔して笑う。

【王子】
「…そんなことしなくていいんじゃないかな」心做しか引いてる。でも茜くんともっと一緒にいたいと言えば「…それなら何もわざわざ走らなくても……」と漫画に視線を戻すけどおもむろに立ち上がると彼女を後ろから抱きしめるように座り直すから、嘘だったんだけど言えば「そういうことは早く言ってくれないと」と顔を背ける。

【神童】
「もしかしてそれって嘘だったりする?」恐る恐る聞いてきた神童に、本当だけどなんでと返せば「今日ってエイプリルフールでしょ、だから…」と歯切れが悪い。「そんなに私走らなさそう?」「そういうことじゃなくて!…朝、苦手でしょ?」困ったように笑う神童に、そうだけど頑張ると言えば「うん、頑張ろうか」と目を細める。

【ニコチャン】
「おーせいぜい頑張れ」頭ぽんぽんしてくるから、先輩も一緒に走ろうと誘えば「まあ、いいぜ」とキーボードを打つ手を止めずに笑ってる。翌朝、先輩起きてます?と電話をすれば「…起きてるよ。どうした?」と明らかに寝起きの声。「走りに行きますよ」「嘘だったんじゃねぇのかよ!?」欠伸しながら布団から出てる音がする。

【ユキ】
じっと見てくるから狼狽えながら、何?と聞くと「お前が走る理由が思い当たらないんだよ」と眉間に皺を寄せる。「…健康のために、ダイエット?」「どっかで聞いた台詞だな、それ」ふっと表情が緩んだユキは「でもそういえば太ったからな、お前」「え、嘘!?」「嘘だよ。今日が何の日か分かってんだろ」ニヤリと笑って口角を上げる。

【ハイジ】
「それはいい」とハイジが目を輝かせてる。嬉しそうなハイジを前に嘘だとも言えずに明日必ず言うんだと決意して寝た翌朝、「朝だぞ」と起こされる。「そうだね?」「走りに行くんだろ」布団から引っ張り出そうとしてくるハイジに、ごめんあれ嘘だからって言ったら「だったら本当のことにすればいい」全く気にせず引っ張られる。



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