ホワイトデー

【おそ松】
「…なぁ、お前さ、これいる?」目を伏せたおそ松が頭を掻きながら差し出したのは可愛くラッピングされたお菓子。受け取ってどうしたのかと聞けば「なんかちょうど見つけたから?お返しにいいかと思って?」何故か唇を尖らせるおそ松に、嬉しいと伝えれば「ふーん。それなら良かった」と顔を赤く染めていて満更でもなさそう。

【カラ松】
「ハニー、」と呼ぶと真っ直ぐ見つめてきたカラ松は顔が赤い。何かと思い見てたら「ハニー、オレはな…」と言いかけたカラ松が「…いや、違うな」と呟くと咳払いをして顔を上げ「なまえ、大スキだぞ」とはにかむ。「突然どうしたの」「この間のお返しだ。すごく嬉しかったからな」笑顔のカラ松はカッコつけることも忘れて目を細める。

【チョロ松】
「あ、あの…これ!貰ってくれる!?」頭を下げ両手で包みを持ってるチョロ松にお礼を言って受け取れば「それ僕の気持ちと同じだから」と顔を真っ赤にしてる。「気持ちって?」「それは今はまだ内緒」何かと思い開けようとしたら「それ今ここで開ける感じ!?まだダメだから!!」と声を大きくしたチョロ松に全力で止められる。自分がいる場では(恥ずかしいし照れくさいから)開けて欲しくない。

【一松】
「……あ、そうだ。これ」パーカーのポケットにずっと突っ込んでいた手をようやく出した一松は、お菓子も一緒に出してくる。「くれるの?」「まあ、お返しなので」視線を逸らした一松から受け取ったお菓子は温かくなってるから笑ってしまうと「……え。もしかして好きじゃなかった?それか溶けてた?」と心配そうに顔を覗き込む。

【十四松】
じっと見てきていた十四松が無言で近付いてくるとぎゅっと抱きしめられるけど、少しすると「…喜んでくれた?」と十四松が首を傾げる。「お陰様で」「…そっか。良かった」十四松はにっと笑うけど、すぐに頬を膨らませると「きみが欲しいものないって言うからぼくめちゃくちゃ考えたんだからね〜!」と頬擦りをして、また笑う。

【トド松】
デートの待ち合わせ、先に着いてたトド松の所に行くと横を向いたトド松が「…可愛いよ」と頬を染め呟く。「この間のデートプランに載ってたの?」「そうそう。褒めると…じゃなくて!」こっちを向いたトド松は「…載ってなくもなかったけどボクが思ったから言っただけだから」不服そうに前を向くと「…行くよ」と手を引っ張る。



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