「走るのが速いとモテるよね…」と言われたら…?

【走】
「そうなんですか?」不思議そうに首を傾げる走に、小さい頃からモテモテだったんじゃない?と再び聞いても「いや俺は愛想もないし話すのも下手だから」としどろもどろで否定される。「走くん愛想悪くないよ?」「それは、頑張ってるんで。あなただから」顔を真っ赤にした走は真正面から見てくると「だからモテなくていいんです。俺はあなた以外には」ふっと口角を釣り上げるけどたぶん無自覚。

【ジョータ】
「そりゃあモテたら嬉しいけど俺、今は好きな子からモテたらそれでいいからな」はぁーっと大きく溜息をついたジョータに、好きな子いるんだ?とコソッと聞けば「え!?あははは!」と笑って誤魔化される。「そうなんだ…」「うーん、でも俺は君に好きな子がいるかどうかが気になるんだけど」隣に並んだジョータは目をじっと見てくるけど「……あはは、なんてね」少しすると横を向いて頭を掻く。

【ジョージ】
「そうだといいんだけど中々な〜」頭の後ろで手を組むとわざとらしく溜息をつくジョージは「どうやら俺たちハイジさんに騙されたみたい」と不満そう。「モテてないんだ?」「そう、モテないんだよなー」「そっか、モテない」「うん、だからモテないのー」唇を尖らせて何度も“モテない”と連呼するジョージは「というかなんでさっきからそんなこと聞いてくんの」こちらの気持ちに気付く様子もない。

【榊】
「別にそんなことねぇよ」否定はしながらも口元は緩んでる榊を、こんなこと聞くなんて私のこと絶対子供っぽいと思ってるでしょー!と睨んだら「…思ってないよ」と今度はわざとらしく咳払いしてる。「本当に?」「本当に」首を傾げて見上げると「…つーかお前こそモテてんじゃねぇの」フイっと顔を逸らした榊が小声で呟く。そんなことないよとクスクス笑うと「まあそれならいいんだけどな」やっぱり小声だし少し耳が赤い。

【王子】
「そういうのって漫画だからこそだと思うんだけどな…」フッと笑うと再び漫画に視線を落とした王子に、かっこいいと思ってる人は絶対いるよ!と身を乗り出せば「そんなまさか」とクスクス笑ってる。「まさかじゃないよ」「じゃあもしかして君とか?」口角を上げた王子は顔を上げたけどこちらと目が合うと少し視線を逸らして「……そのもしかして、だったりする?」ぶわっと顔が真っ赤になる。

【神童】
「…え!?モテない!モテないよ僕!?」真っ赤になって身振り手振りをつけて否定する。「でも優しいし」「好きな子には優しくしたくなるものだからね」「頼りになるし」「それなら良かった」神童は耳まで赤くさせながら目を細めて笑うから、モテてないといいなと小さく呟いたのに神童にも聞こえていたらしく「元々、君しか見えてないから心配いらないよ」とはにかむから2人して顔が熱くなる。

【ニコチャン】
「はぁ!?」飲んでたお茶を吹き出したニコチャンは変な所にずっと咳をしてる。大丈夫ですかと覗き込めば「…お前な、俺がモテるように見えるか?」と眉を顰めながら溜息をついたニコチャンがこちらを見ながらクツクツと笑い出す。「そんなにおかしいこと言いました?」「流石にそんなことねぇよ。小学生じゃないんだし」どことなく嬉しそうなニコチャンの大きな手に頭をぽんぽんされる。

【ユキ】
「だったらどうするんだ?」ユキがニヤニヤしながら見てくるから顔を歪ませ横を向くと「モテないから大丈夫だよ」ユキが再びフッと笑う。「そうだね。だってユキ性格悪いもん」「そんな性格悪い奴が好きな物好きは1人で十分だしな」やっぱり楽しそうなユキが手を伸ばしてきたから唇を尖らせながらユキの所へ行くと「まあ俺も物好きなのかもしれねぇけど」溜息ついたユキに抱きしめられる。

【ハイジ】
「そうだな。モテてモテて困っているんだ」腕を組むと溜息をついたハイジに、嘘!?と声を上げると「…悪い、嘘だ」とハイジが肩を震わせ笑ってる。そんなハイジを睨むと「そういう顔をさせるつもりはなかったんだけどな、すまない」とハイジはバツが悪そうに眉を下げるけど「それでも君からはモテていると思っていたんだけどな。…俺の自惚れだったか?」こっそり耳打ちするとふっと笑う。



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