彼女にしてあげたいこと、してもらいたいこと

【ニコチャン】
・彼女にしてあげたいこと
泣いてる時には傍にいたい。自分が一緒にいたって何か出来るとは思ってないけど、それでも知らない所で泣かれていることが嫌だから「…どうした?」と優しく声をかけてぎこちないながらも彼女を正面から抱きしめる。「お前は頑張ってて偉いぜ。すごい」背中をぽんぽんしてくるニコチャンは「…偉いじゃなくてすごいでもなくて……」と言葉を探しているからつい笑ってしまうと「…悪い。どうやったら泣き止ませてやれるのか分かんねぇわ」と困ったように呟いて「でも偉いのもすごいのも本当だからな」ともう一度背中をぽんぽんする。「私偉い?」「おー偉いよ」「すごい?」「すごい」「自慢の彼女?」「おー、自慢の…って」ニコチャンの腕に包まれたまま顔上げたら、真っ赤な顔しながら「…自慢だよ」と呟いてくれる。

・彼女にしてもらいたいこと
アオタケでは一番年上だから中々叱ってはもらえなかったしダメなことはダメだと叱ってくれてもいいんだけどなと彼女に思うものの、自分から言いはしない。というよりも言えない。だけどいざ叱られてみると[あれ?これユキやハイジにも同じようなこと言われたな]という気がしてきたニコチャン。「お前が言いたいことはよーく分かったから」降参だとでも言いたげに両手を上げるニコチャンに、本当に?と顔を覗き込む。「おー、もうお前に叱られるようなことはしないから」「先輩エラい!」頭を撫でれば少し驚いた顔を見せたニコチャンは[…悪くないかもなぁ、なんてな]と思って横向いてみたけどそれだってやっぱり言えない。


【ユキ】
・彼女にしてあげたいこと
彼女が何か言ってこなくてもちゃんと気が付きたい。そのためにもユキは彼女のことをよく見ているから彼女の変化にすぐに気が付くけど、だからといって自分から言ってくれるわけではない。それでも「今日の私いつもと違うと思わない?」「あぁ、髪切ったんだろ」「他には?」「服、それ初めて見た」とこちらから聞いてみるとちゃんと言い当てる。ユキってそんなに私のこと見てるの?と見上げれば「いや、たまたま目に入っただけだよ」とユキは視線を逸らすけど、そうなのか〜と残念がっていたら「まあでもそんなに見て欲しいなら見てやるけどな。見られたいのか?」とニヤニヤしながら顔を覗き込んでくるユキはよく見ると心做しか耳が赤い。

・彼女にしてもらいたいこと
普段から褒められ(おだて?)慣れてるユキだけど、彼女にも「すごい」「偉い」と褒めてもらいたい。普段は、ユキはすごいねなどと言ったら「当たり前だろ」と笑うユキだけど、たまに疲れたりしたのか「まあなぁ」と言うだけで自信のある言葉が返ってこない時がある。「ユキって実は努力家だよね」「そんなことねーよ」「目標に向かって真っ直ぐに努力する、本当は熱いユキが好きだよ」「…そりゃどうも」ふっと笑ったユキに頭をぐしゃぐしゃと撫でられたから、どうしたらユキのこと元気に出来るかな?と呟けば「お前が分かってんなら俺はそれでいいし、…まあお前が笑っててくれりゃあいいんじゃねぇの」珍しく自信なさげにユキは眉を下げて笑う。


【神童】
・彼女にしてあげたいこと
彼女にかっこいい所を見せたい。彼女と身長もそれほど変わらない神童はちゃんと男としてかっこいい所を見せられているのかが心配だから、一緒に買い物に行った時には「僕が持つよ」と率先して荷物を持つし、さりげなく自分が車道側を歩く。高い所にあるものを取ろうとしたら「僕に任せて」と神童が背伸びして取ってくれようとするけど届かなくて、椅子を踏み台にして取ってくれたけど「…かっこよくない彼氏でごめんね」と眉下げる。「そんなことないよ」「男らしくないでしょ?」眉下げて笑う神童に、真剣な顔した高志くんは男らしくてものすごくかっこいいよ!と自信満々に言えば「そっか。それなら良かった」と神童の目尻が更に下がる。

・彼女にしてもらいたいこと
何かあった時には話してもらいたい。彼女が悩んでいる時には力になりたいし、何かを抱え込んでいるのだったらその抱えているものを一緒に背負いたい。そのためにも辛くなる前には言って欲しい。だけど無理したり言いたくないことまで言って欲しいわけではないから、彼女が悩んでいそうな時には「何かあった?僕で良かったら話聞くよ」と眉を下げて優しく笑うだけ。「…面倒かけてしまわない?」「全然大丈夫だよ。それよりも、君が1人で悩んでる方が心配だから」神童は心配そうに眉をひそめて笑うから、聞いてもらっていい?と話をすれば「…話してくれてありがとう。1人で頑張ったんだね」微笑みながら頭を撫でてきた神童は、顔が赤い。


【ハイジ】
・彼女にしてあげたいこと
彼女を甘やかしてあげたいというか甘やかしたい。だから何か用事があるわけではなくとも、笑顔で軽く両手を広げると彼女の名前を呼んでぎゅっとハグをする。「ハイジってぎゅってするの好きだね?」「お前は好きじゃないのか?」聞き返してきたハイジに、そんなわけないよと首を振って抱き返せば「俺はお前のことが大好きだからな。離れたくないんだ」と笑ってハイジが抱きしめてる腕に更に力を込めるし、頭頂部にキスしたりもする。するとハイジの心臓の音が速いからそのことを言えば「…お前とくっついているんだ。当たり前だろう」と少し顔を赤くさせながら横を向くから、恥ずかしいのか余裕があるのかいまいちよく分からない。

・彼女にしてもらいたいこと
彼女にご飯を作ってもらいたい。だけど全部1人で作ってくれというわけではなく、ご飯を作る時に隣で一緒に作ってくれたらそれでいい。だから度々、「夕飯の支度を手伝ってくれないか」などと誘ってくるし、ご飯作りの時に彼女が自ら来てくれたら一瞬驚くけど「あれを作ろうと思ってるんだ」とすぐ笑顔になる。隣に並んで話をしながらご飯を作ることが嬉しいし、「味見頼めるか?」「…うーん、ちょっと薄い?」「これでどうだ?」「美味しい!」なんてやり取りが楽しい。彼女が1人でご飯を作るからと意気込んでても、ただ待っているだけなのも手持ち無沙汰だし台所の様子が気になって仕方がないから「俺も何か手伝うぞ」とすぐに覗きに来る。



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