「クリスマスプレゼントに何が欲しい?」と聞いたら…?

【走】
「それ俺も聞きたかったんだ」はにかんだように顔を赤くして笑う走に、なんでと聞けば「俺もあんたに何かあげたいからだけど。…もしかしてただ聞いただけだった?」と見るからに落ち込む。「違うよ!驚いただけ!」「本当に?」首を傾げた走は顔を覗き込んでくるから、あまりの顔の近さに驚いて「…ごめん。急に近付いて。驚かせてしまったよな」と顔を逸らしてしまい、それどころではない。

【榊】
「…何でもいいけど」横を向いて答える榊に、なんでもって1番困るやつじゃんと詰め寄れば「お前は何がいいんだよ」と聞き返される。「浩介が選んだものなら何でも嬉しい」「お前だって何でもじゃねぇかよ」ハハっと笑った榊に、そうだけどともごもご言えば「…じゃあ今度のデートでお前の好きなものを買いに行く、でいいだろ」顔が赤くなった榊は実は、この提案をいつしようかずっと迷ってた。

【王子】
「何もいらないよ」漫画から視線を上げて答える王子に、でも何かあげたいのにと呟けば「僕は君が一緒にいてくれたらそれでいいのに」と不思議そうにこちらを見つめる。「嘘じゃない?」「…嘘ついてどうするの」クスクス笑う王子はふと目が合うと「……あー、なんか今更恥ずかしくなってきた。でもさっきの僕、漫画のヒーローみたいだったね」と自分で笑ってるものの赤い顔して少し伏せてる。

【神童】
「君がくれるものならなんだって嬉しいよ」こちらを見ると耳まで真っ赤にして笑う。「大したことなくても?」「僕にとっては大したものだよ」「良いものじゃないかも」「そんなことないよ」目を細める神童になんで言いきれるのと呟けば「君が僕を思って選んでくれるんでしょ?その時間が嬉しいからさ」やっぱり真っ赤な神童は「僕が選んだものも君にとってそうだといいんだけど…」と眉下げる。

【ニコチャン】
「…あー、もうそんな時期か。締め切りを延ばして欲しいかな」カレンダーを見ながら溜息をついて笑うニコチャンを前に、想像していなかった答えだからどうすることも出来ずに、そっかと呟く。すると落ち込む彼女に気が付いたニコチャンは「いやまあ、お前から何か貰えんならなんだって嬉しいけど?…なんて、こういう答えじゃ困らせちまうだけか…?」頬を掻くと少し赤い顔をして笑う。

【ユキ】
「別に欲しいものはないな」いかにも面倒そうだから、えー!と不貞腐れてたら溜息ついたユキが「じゃあ普段使えるものが欲しいかな」と頭をぽんぽんする。「普段使えるものって?」「手袋とかじゃねぇの、知らねぇけど」なるほどと頷いてたらユキがふっと笑うから、ユキは何か聞かなくてもいいのと聞けば「もう用意してあるからな」「さぁな。当日のお楽しみってことで」とにやにや楽しそう。

【ハイジ】
「お前の手料理だな」と即答したハイジに、食べたことない?と聞けば「ない」と被せ気味の返事。「いやでもハイジみたいに上手じゃないし…」「俺のだってただの田舎料理だ」首を傾げて笑うハイジにでも美味しいじゃんと言えば「それなら良かった。じゃあ俺も何か作るからお前も何か1品作ってくれたらいいから。楽しみにしている」とこちらの返事を聞く前からもうニコニコしていてご機嫌。



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