彼女がテレビのイケメンに夢中だったら…?

【神童】
「そうだね」眉下げて笑う神童がなんだか無理してるような気がして、ごめんそうじゃなくてと慌てて言えば「どうしたの?」と首を傾げる。「出身が高志くんと同じだから高志くんもこうやって話すのかなって思ってた」呟けば「確かに僕と同じだけど僕とは少し違うかも。僕はこういう感じ……」はにかみつつ方言で話してくれる。

【ニコチャン】
「何見てんだ?」ニコチャンが興味なさげにテレビを眺めれば写っているのは最近人気のイケメン。「あー、まあイケメンだしな。そいつ」と呟くから、ヤキモチ妬きました?と聞けば「元々敵わねぇのに妬かねぇよ」と笑うからじっと目を見てたら「…嘘です。本当はちょっと妬きました」と何故か敬語のニコチャンが目を逸らす。

【ユキ】
じっと見てくるから何?と聞けば「何も言ってないだろ」と言うユキはその後もずっと見てくる。「視線感じる…」「そりゃまあ見てるからな」「なんで」「お前があいつのこと褒めるからな」笑うユキにヤキモチでも妬いた?と聞けば「いいや?お前が俺のこと好きだってことは分かってるから今更ヤキモチ妬くも何もないよ」ふっと笑ったユキが顎持ってキスしてくる。

【ハイジ】
「そうか。お前はああいう奴が好きなんだな」腕組んで笑顔のハイジが、うんうんと何度も頷いている。「そういうわけじゃないけど…」「じゃあどういうことなんだ?」笑顔のハイジに根負けしハイジの顔の方が好きと呟けば「好きなのは顔だけ、か。それは残念だな」そうじゃないこと知ってるくせに顔を覗き込んできて楽しそう。

【走】
「どんな人なんですか?この人」隣で同じくテレビを見る走に、歌が上手で演技も凄くてね!と力説してたらいつの間にかテレビからこっちに視線を移してたらしい走が「本当に好きなんですね」と目を細めて笑う。恥ずかしくて目を逸らして、うんと呟けば「あ、俺見すぎてて…ごめんなさい」少し照れた走もテレビに視線戻す。

【王子】
「やっぱり、女の子はイケメンが好きなんだね」漫画から視線を上げた王子が呟く。「茜の方がイケメンじゃん。というか綺麗系?」王子の方を振り向いて答えたら「僕はそういうの興味無いんだけどな」と溜息ついて笑った王子が「だけど、君にかっこいいって思ってもらえてるに越したことはないよね」漫画持ったまま隣に座る。

【榊】
「俺はあの人好きだけどな」女優の名前を出して張り合う榊に、へーとだけ返事すると「…お前はいいのかよ。俺があの人のこと好きになっても」と榊が立ち上がる。「女優さんには簡単に好きって言えるんだなって思っただけ」そう言えば図星だったらしい榊が座り「…好きだよ、お前の方がずっとちゃんと」こっちに背向けて呟く。



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