夜中に彼女から「起きてる?」と連絡が来たら…?

【マイキー】
『今オマエんち着いた』とマイキーが外から彼女の部屋の窓に向けて手を振ってる。窓から覗いてマイキーに手を振り返すと、マイキーは携帯を指さしてるから何かと思って見たら『バブで走ろうぜ。寒くないカッコで来て』とメッセージが入ってる。マイキーに見えるように頭の上で両手で大きく丸を作ると、おーとでも言いたげなマイキーが片手を上げて笑う。上着を羽織って外に行くと「どこ行く?」と聞かれるから少し考えた後に、マイキーとならどこでも!と答えると「それオレが考えるってこと?」とマイキーも考え出すから、ごめんごめん近くの公園でと言うと「いやオレが考えるから待って」と更に考え込むマイキー。だけど思いつかなかったらしく「とりあえず公園行くか」とマイキーにヘルメット被せられて近くの公園までバブでドライブ。途中、自販機で飲み物買うと公園着いてからそれ飲みながら話すし、「オマエのもちょーだい。交換」とマイキーとお互いの飲み物を交換すると「間接ちゅーだな」とマイキーが笑う。

【三ツ谷】
『すぐ行く』と連絡が来て少しするとバイクの排気音が近づいて来る。三ツ谷だとすぐに分かった彼女が早いねと外に出てくると「オマエこそ早いじゃん。インパルスだって分かった?」と三ツ谷が笑うから、もちろん!と答えれば「そっか」と嬉しそう。そんな三ツ谷に後ろ乗りたいと頼むと「…んー、今日は遅いからまた今度な。親御さん心配させるわけにいかねぇし」と困ったように笑う三ツ谷に「あとオマエの分、用意しとく」と三ツ谷のヘルメット被せられる。だけど三ツ谷の大きさに合わせてあるからなのか紐が長くてすぐに脱げてしまうから紐の長さを合わせぴったりになったヘルメットを被って、どうかな?と三ツ谷を見上げると「よく似合ってる」とヘルメットを何故かずらす三ツ谷が突然頬にキスしてくるから、なんでと頬押さえて赤くなれば「オマエが可愛いからしたくなった」と三ツ谷が笑う。ずるいこうやって今まで色んな子を落としてきたんだと言えば「落としたいヤツなんて先にも後にもオマエだけだけど」と顔覗き込んでくるから恥ずかしくなって目を逸らすと「そういうとこも可愛いよな」と笑う三ツ谷に今度は唇にキスされる。

【千冬】
寝ていた千冬は少しして連絡が来ていることに気が付く。だけど寝惚けながらだから中々文字が打てなくて『おきてる』とだけ送ると既読ついたのを見てすぐに電話を掛ける。気にさせたくないから寝ていることがバレないようにと咳払いをしてから話し始めたのにもしかして寝てた?とあっさりバレるし千冬も「いやまあ、実は」と笑ってあっさり認めるけど、彼女の声を聞いてその頃にはすっかり目が覚めてる。他愛のないこと話していたら彼女が欠伸してるのが聞こえるから「眠くなったらオレに気にせずいつでも寝ていいから」と言ったのにもっと千冬と話すとかたくなだから「眠い時に寝とかねぇと学校で眠くなるじゃん。オマエと話すのがオレの学校での楽しみなのにさ」と千冬が笑う。嬉しくてそうなんだと笑えば電話の向こうで「あっちぃ…」と窓開けてる音がする。千冬と話すのが私の楽しみだから寝るねおやすみ!と言い逃げして電話を切ったから、その後千冬は眠れなかったらしく翌日学校で眠そうに欠伸してる。彼女に見られてることに気が付くと普段通りを装うけどそれもバレバレ。

【アッくん】
実は連絡が来るまでは寝てたアッくんだけど『オレも起きてたから話そうぜ』とすぐにメッセージでのやり取りに付き合ってくれる。色々と話しているうちに何故か渾名の話になって、敦くんがみんなにアッくんって呼ばれてるの羨ましいと送ると『オマエも呼べばいいじゃん』と返ってくるから、アッくんと文字で打ってみたけどしっくりこなくて自分でそう呼んだのを音声で送ってみる。だけど既読がついた途端にいきなり恥ずかしくなって、やっぱりダメ聞かないで恥ずかしい!と送ったのに『もう聞いた』というアッくんからの返事。すると続けて「好きだ、なまえ」と音声で送られてくるからそれ聞いて何も返事出来ずにいたら『ホントだな、恥ずかしい』『なまえ?』『おーい』『もう寝た?』と続けていくつも送られてくるから、ごめん何回も聞いてたと返事すると『何回も聞くなよな』とすぐ返ってくる。アッくん照れてたねと送れば『名前で呼びたいって思ってたけど今日呼ぶとは思ってなかったし』『めちゃくちゃ照れた』『明日なまえ見るとにやけちまいそう』と夜中のテンションだからなのかいつもよりもたくさん自分のこと話してくれる。



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