好きな子に触れる

【遙】
好きな子が髪を食べてるから凝視してしまってた遙は、何?と聞かれてようやくハッとし「…別に」と横を向く。首を傾げた好きな子が再び話し始めるも髪を食べたままだから気になった遙は「なぁ、髪、」とようやく伝える。「髪?そうなの、シャンプー替えたの!」「そうじゃない」「サラサラなんだよ、触る?」「触らない」話は伝わってないし、断っても触っていいよと嬉しそうに言われるから根負けした遙は口元の髪を取って「確かにサラサラだな」ふっと笑う。

【真琴】
弟妹にするように「なまえはすごいね」と頭を撫でようとしてしまった真琴は好きな子の頭の真上で手を止めると、自分の上で止まった手を見上げて、何してるの?と首を傾げる好きな子に「ごめん。何もないよ」と眉を下げて笑う。「…?撫でていいのに」「…え?何のこと」図星だったからあたふたしてる真琴の手を取り頭に乗せたら「俺の気持ちバレてた?」もう片方の手で照れ臭そうに頬を掻く。

【怜】
うたた寝してる好きな子を「早く帰らないと日が暮れますよ」と起こしたのに起きてくれないし何故か手を掴まれてしまう。「寝惚けてないで起きてください」と言っても更にぎゅっと手を握られたから観念した怜は仕方なく本を読んで待つ。少しして、なんで怜くんいるのと目を覚ました好きな子に「…誰のせいだと思ってるんですか」と呟く怜は顔真っ赤だし本の内容は全然頭に入ってきてない。

【凛】
好きな子と出掛けることになったら約束の時間よりも早く好きな子が待ち合わせ場所にいる。「お前早すぎるだろ」「だって楽しみだったんだもん」楽しそうに笑う好きな子を見ると「俺だってそうだよ」と溜息をつきながら凛も笑って「…だったら早く行こうぜ」と手を繋いで歩き出す。「凛ちゃん?」「…なんだよ」振り向いた凛の顔が赤いから笑ってしまうと「ほら、行くぞ」と手に力が込められる。

【郁也】
好きな子の頭に花びらが付いてると郁也は手を伸ばすけど何もせずそのまま手を引っ込める。「どうしたの?」「どうもしてないけど」顔を真っ赤にして横を向いた郁也は、好きな子が郁也変なのと視線を逸らしたのを見ると小さく深呼吸してから頭に触れて花びらを取る。何かした?と聞かれると「花びら。…付いてたから取っただけ」と再び横を向いた郁也は花びらをぎゅっと握りしめてる。

【日和】
髪に糸くずを付けてる好きな子に「糸くず付いてるよ」と目を細めて教えるけど、本当!?どこ?とどこなのか分かってなさそう。「ここ?」「違う。こっちだよ」日和は自分の髪に手を当てて説明するけどそれでも分からなかったらしく、日和くん取ってと頭を差し出されると「…はい、取れたよ」とすぐに取ってくれる。お礼を言うと「どういたしまして」と日和はにっこり笑うけど耳が赤くなってる。

【旭】
並んで電車に乗ってたら好きな子が寝てしまったけど旭は「…おーい、起きろー」と小声で言うだけ。すると全く起きる気配がない好きな子はゆらゆらしていて寝にくそうだから恐る恐る近付いて自分の肩を貸す。自分にもたれかかって寝ている好きな子を見て安心したのか、ふうっと息を吐くけど触れてる肩が熱いし寝息が気になるしでいっぱいいっぱいな旭は2人仲良く電車を降り損ねる。

【貴澄】
寒いからなのか好きな子の鼻の頭が赤くなっているのを見た貴澄は「あはは、トナカイみたいだね」と楽しそうに笑う。「何がトナカイ?」「キミがトナカイ」ふふっと笑うと「鼻、赤くなってるよ」と貴澄が鼻を摘んでくるから恥ずかしくなって鼻を押さえると「今日寒いよね。僕の鼻も赤くなってる?」屈んで同じ目線の高さになるとこちらに顔を近付けてきた貴澄が何故か目を瞑りながらはにかむ。

【渚】
指を怪我した好きな子が利き手だからと絆創膏を上手く貼れずにいたら「僕に任せてよ!」にっと笑った渚が「なんか緊張するね」と眉を下げながら貼ってくれる。「何に緊張…?」「だってキミの手、小さいんだもん」手を広げ差し出してくると「ほら、僕の手と比べると小さいでしょ?」頬を染めふふっと笑った渚と大きさ比べをする。

【宗介】
落とした消しゴム拾おうとしたら好きな子も拾おうとしてくれたから手がぶつかる。消しゴムを拾いかけたまま宗介がじっと見上げてくるから視線を逸らせば、ふっと笑った宗介が「そんなに警戒しなくても俺は何もしないんだけどな」と口角上げる。「分かってる!」「そうか?それは悪い」好きな子の反応分かってて楽しんでる。

【愛一郎】
目が痛いと言う好きな子に「睫毛でも入ったんですかね?僕見てみますね」と顔をじっと近付けると親指を目の下に添えて真剣に見てくれた愛一郎は「…あ!やっぱり睫毛みたいです」と離れていく。だけど好きな子が恥ずかしいのか顔を赤く染めてるのを見ると「ご、ごめんなさい!僕、いきなり……」つられたのか愛一郎まで真っ赤。

【百太郎】
好きな子が落としたハンカチを拾って渡す時に手が触れると「…うわぁ!?」と驚いて手を離してしまう。再び落ちたハンカチを慌てて拾い上げると「すんません!俺これ洗濯してくるっス!」走っていこうとするから、大丈夫だよと服の裾を引っ張れば「……あ、そうなんスね」耳まで真っ赤になった百太郎が眉ひそめてはにかむ。

【夏也】
好きな子が変な方向に進んでいこうとすると「お前はどこに行くつもりだ?」溜息つきながら笑って手首掴む。あっち…?とやはり違う方向を指さすからそのまま握手するように手を繋いで「こっちの方が安心だろ。俺もお前も」そう言ってたはずなのに会話に集中しすぎたのか繋いだ手を気にし過ぎたのか2人して道を間違いかける。

【尚】
ちゃんと前を見てなかった好きな子が尚にぶつかると髪が制服のボタンに絡まってしまう。「本当にこんなことあるんだな」感心したような尚の声が上から降ってくるから、ごめんすぐ離れるねと動こうとしたら「それは駄目」と抱き寄せられる。「な、なんで?」「こんな綺麗な髪、切れたりしたら駄目だろ」少しずつ解いてくれる。

【楓】
顔は赤いしぼーっとしてるしで明らかに体調が悪そうな好きな子は「おい、」と楓が呼んでもふわふわしていて反応薄い。そんな様子を見ると、はぁーと息を吐いた楓が額に手を当てて熱がないのか診てみるけど自分の手が熱かったらしく「…くそ、わかんねぇ」と小さく呟くと「お前今日は休んでろ」有無を言わさず休まされる。

【アルベルト】
好きな子が泣いてたらぎこちないながらも指で涙を拭ってくれたアルベルトが心配そうに見てくる。首を傾げて顔を覗き込むと「…なまえ?」と名前を呼ばれたから笑ってみせればほっとした表情になったアルベルトがぽんぽんと頭を撫でてくるし、目が合ったから再び笑うと同じく笑顔になったアルベルトにぎゅっとハグされる。



[ 25/93 ]

[*前] | [次#]

[目次]

[しおりを挟む]
[top]



×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -