風が強くてよろけてしまったら…?

【遙】
「ほら見ろ。お前がちゃんと食べないからだ」咄嗟に支えてくれた遙がそう言うから、…ハルちゃんだって鯖ばっかじゃんと呟けば「俺は鯖ばかりだとしてもお前と違って好き嫌いはしてない」と遙がそっぽ向く。えーと言いながら遙の腕に抱きつけば、ちらりと抱きつかれた腕を見た遙が「…それにハルちゃんはやめろ」とやっぱりそっぽ向く。

【真琴】
「大丈夫!?」慌てて彼女の腕を掴んだ真琴が「今日、風が強いね」と眉を下げながら笑うとその場に立ち止まる。何かと思って首傾げていたら「…手、繋ごっか。俺だったら風に飛ばされることもないと思うし」とはにかむ真琴が恐る恐る手を繋いでくるから、嬉しくて笑ってしまうと「どうしたの?」と不思議そうな真琴に顔を覗き込まれる。

【渚】
「ほんと風強いよね〜」両手を広げて自分も風に押されてみてる渚に、渚でも飛ばされるんだと笑えば「そんなことないからね!…ほら!」と風に負けないように仁王立ちで踏ん張ってる。だけどやっぱり風に負けてよろけてしまっているから再び笑ってしまうと「そんなに笑うならなまえちゃんもしてみてよ!」と渚に引っ張られて、2人で仁王立ちする。

【怜】
「大丈夫ですか?」怜の胸に抱きとめられると顔を覗き込まれたから、怜くん王子様みたいー!と顔を上げれば「…揶揄わないでください」と耳まで真っ赤な怜が1人で先に歩き出す。だけど怜を追いかける彼女が怜の後ろで風に苦戦してたら、すぐ戻ってきて「僕が風避けになるので僕の後ろを歩いてくださいね」と言うとちらちら彼女のことを見ながら歩く。

【凛】
「ほんとだ。風、強いな」空を見上げる凛と下を向いて歩く彼女。前をよく見てなかった彼女が凛の背中に頭をぶつけると「ほら、手」と笑った凛が「お前が飛ばされると俺まで飛ばされるかもしんねぇから気をつけてくれよ?」と揶揄うように言って手を繋ぐと、彼女を自分の方に引き寄せて風避けになってくれる。

【宗介】
ふっと口元に手を当てて宗介が笑うから、笑わないでよと唇を尖らせれば「悪い」と頭をぽんぽんされる。本当に風が強いんだよーとわざと風に背中を押されてる彼女を見て「そうだな。お前は小さくて可愛いからな」と微笑む宗介に、風に押されたとくっつけば「随分と都合のいい風だな」とついに宗介が声出して笑う。

【貴澄】
「こういう時には手を繋がないとね」笑顔で両手を差し出してくる貴澄に、えっと?と首傾げながら両手を取ればそのまま抱きしめられる。これだと手繋いでないよ?と再び首傾げていたら「あ、そっか。でも風が強い日って寒いでしょ?だからさ、この方がいいでしょ」と笑った貴澄は彼女を更にぎゅっと抱きしめる。

【旭】
「後ろ向いて歩けばいいんじゃねぇの?」旭が向かい風を背に受けて歩いてみると全然進まないどころか転びそうになってしまう。すると「これはダメだな」と笑って片手で彼女を受け止めた旭が「ん、」と手を差し出すから旭の胸の中に飛び込むと「…ばっかお前こういう時は手繋ぐもんだろ」と旭が赤くなってる。

【郁弥】
「何やってんの、大丈夫?」溜息をつきつつ笑った郁弥に腕を引っ張られる。お礼を言って顔を上げると目が合った郁弥が「髪、食べちゃってるけど」と笑って彼女の髪に触れようと手を伸ばすけど、彼女がどんどんと顔を真っ赤にしていくと「…ごめん!」と慌てて手を引っ込めた郁弥も、つられて真っ赤になっていく。

【日和】
「今日風が強いよね」そう言って笑うと、何も言わずに日和が手を繋いでくる。なんかかっこいいねと言えば「そりゃだって君の彼氏だから。カッコつけさせてよ」と日和は目を細めて笑うから、そっかと呟けば「…もっと何か言って欲しいんだけどな」と耳が赤くなってる日和がこちら見ながら繋いでない方の手で口元隠してる。

【夏也】
「危ないな、大丈夫か?」助けてくれた夏也にお礼を言うと「風が止むまで話でもしてようぜ」と笑う夏也に腕を引かれて、公園のベンチに並んで座って話をする。途中でまた強い風が吹くと「寒くないか?どっかの店入れば良かったな」と夏也が顔覗き込んでくるからここも楽しいよと笑えば「そうか」と頭ぽんぽんされる。

【尚】
「そういえば今日は風が強くなるって言ってたなぁ」揺れる木々を見上げる尚は、視線を彼女へと向けると「あと段々と冷えてくるんだって。寒くない?」と首を傾げる。だけど彼女が大丈夫だよと答えれば「そっか、残念」と目を細めて笑った尚が行き場なくした手を彼女の頭にやると「寒くなったらいつでも言って」と頭撫でる。

【清十郎】
「大丈夫か?」咄嗟に二の腕掴んで助けてくれた清十郎にお礼を言うと「悪い、女の子の腕は勝手に掴むもんじゃないよな」と眉下げた清十郎が謝る。「そんなこと気にしなくていいのに」「そういうものか?」不思議そうな清十郎に、先輩の腕は掴んでもいいですか?と聞けば「それはもちろん」と笑った清十郎が腕を出してくれる。

【愛一郎】
「今の風は特に強かったですね」とこちらを振り向いた愛一郎が「また強い風が来そうですよ。目瞑らないと」と言ってる間にまた強い風が吹く。本当だ風強かったねと顔を上げれば「風が落ち着くまでお店入りませんか。遅くなるまでには僕が責任持ってちゃんと送るので」ぎゅっと手繋がれると、引っ張られながらカフェ向かう。

【百太郎】
「大丈夫っスか?」顔覗き込んできた百太郎が「俺なら大丈夫なはずっスから俺の服とかでも掴んでてください!」と自分の服の裾を引っ張る。じゃあ…と百太郎の腕掴めば「え、そこ?」と目を丸くしてる。「ダメ?」「ダメじゃないけど……」自分の腕掴んでる彼女を見ながら「…なんか、カワイイっスね」と顔赤くした百太郎が呟いてる。

【楓】
彼女がよろけてる様子をじーっと眺めているだけの楓に、助けてくれないの?と聞くと「助けて欲しいのか?」と聞き返される。「うん、助けて」「仕方ねぇな」溜息つきながらも彼女の隣までやって来た楓は彼女の二の腕を掴むとそこを引っ張ってゆっくり歩いてくれるけど、横顔をずっと見てると「…なんだよ」と顔を背けられる。

【アルベルト】
咄嗟に受け止めてくれたアルベルトは眉を下げて心配そうに彼女の顔を覗き込む。大丈夫だよの意味を込めて、おっけーと丸を作って笑えば、笑顔になったアルベルトが彼女の頭を撫でる。撫でられた頭に触れていたらニコニコしているアルベルトに手を取られたから見上げれば再び笑ったアルベルトが指絡めて手を繋ぐ。


[ 29/93 ]

[*前] | [次#]

[目次]

[しおりを挟む]
[top]



×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -