雨が降っているのに好きな子が傘を忘れていたら…?

【三橋】
「オ、レ…傘持ってる、よ!」と傘を持っていると伝えたら相合傘で帰ることになった三橋。退屈じゃないようになのかずっと話してくれてる好きな子のことを(いい人だ、それに可愛い、な…)と思ってはいるけどその子の方は中々見れないし、目が合うとフヘっと顔赤くして笑いつつ目を逸らす。

【阿部】
「あー…そうなのか」と目を逸らすけどちらりと見てきた阿部と目が合うと「…なら、入ってくか?」と恐る恐る聞かれて一緒に帰る。「阿部、なんか緊張してない?」「は?ンなことねぇよ」とは言うものの図星だったらしく、息を吐きながら頭を掻いた阿部は無言で更にこちら側へと傘を差し出す。

【沖】
「……あの、さ、」傘を持った沖は何かを言いたそうに目を伏せているけど勢いよく顔を上げるから目が合うと「…これ使う?」と傘を渡される。「沖くんはどうするの」「オレはもう一つ傘あるから」と沖がはにかむから借りたけど小さめの折り畳み傘を使ってるから隣に並べば困ったように頬を掻く。

【栄口】
「へ…じゃあさ、オレの傘入る?」と誘ったら、一緒の傘に入って帰ることになった栄口。その時はぶつかる手や肩が気になって返事は「…へー」とか「…そうなんだ」とかしか出来ないし、自分が何を話したかも覚えてない。だけど好きな子を家まで送り終えると緊張しすぎたことを勿体なく思う。

【田島】
「んじゃオレんち寄ってけ!」と自分の家に来るよう誘う。田島家では傘を貸してくれるのかと思いきや「オレが好きな子!同じクラス!」と紹介されるからいきなりのことに驚きつつも焦っていたら、隣で田島は「これからはかっけーところ見せてやるからな!ゲンミツに!」と満足げに笑ってる。

【巣山】
「傘、ないんスか」1人が余裕で間に入れるくらいの距離から声をかけてきた巣山に、恥ずかしながらと答えると「…あー、昼間は晴れてたですからね」と巣山が呟いたところで会話が終わってしまう。「…なんで敬語?」「いや、なんか緊張して」頭を掻いた巣山が心持ちだけ体をこちらに寄せる。

【水谷】
「雨止むまで話そーよ」と自分は傘を持っていても一緒に待つ。でも少ししたら雨が止んでも止まなくても「もう遅いから女の子1人じゃ危ないし…。オレ、話しすぎちゃってゴメンね、家まで送るよ」と送ってくれるけど、家に着くまでもずっとニコニコしながら色々な話をして楽しませてくれる。

【泉】
「天気予報で雨だっつってただろ」とスタスタと先を歩いていく泉の背中を見送っていると「お前も早く来い、帰るぞ」と呼ばれる。慌てて後ろ着いてくと「隣来ねぇとお前の歩く速さがわかんねーだろ」と泉にぐいっと手を引っ張られて、泉の傘に一緒に入って隣同士を歩く。見上げたら耳が赤い。

【花井】
「これ使え」と自分の傘を渡す。「でもそれだと花井が濡れる」「いやいい。お前が使え」被せ気味に言うと傘も差さずに帰ろうとするから半ば無理矢理に一緒に帰ろうと誘うと、それからは花井と全く目が合わなくなるし、何を言っても何を聞いても花井からは「…おう」としか返ってこなくなる。

【西広】
「…あ!ちょっと待ってて」と西広がどこかへ走っていくから、言われた通り待ってると少ししてが「…お待たせ!これ置き傘なんだけどよかったら使って」と傘を持ってくる。お礼を言うと「オレはカッパだし気にしないでね」と笑ってカッパを着た西広は自転車に乗ると「じゃあね」と手を振る。

【浜田】
「オレも傘忘れたんだよね…」頬を掻く浜田と顔を見合わせて笑うと「パーカーでよかったら入ってく?」とじっと見てくる。入れてほしいと頼むと「おう!じゃあ一緒に走るか…せーの!」と一緒に走って帰るけど、パーカーでは何の意味もなかったらしく2人してびしょ濡れになるからまた笑う。

【叶】
「なら早く言えよ」と自分の傘を渡して走り去る。翌日、叶に傘を返してお礼を言うと真っ赤な顔をして横を向いた叶から「…どーいたしまして」と返ってくる。体調は大丈夫?と聞くと「別にこれくらいなんともねぇよ。…お前は?」と叶が見てくるから、大丈夫と答えると「そうか」と表情が緩む。

【榛名】
「しょうがねぇからオレの傘入れてやるよ。一緒に帰ろうぜ」とご機嫌な榛名と相合傘で帰る。だけど帰っている途中、恥ずかしくて少し離れて歩いていると「そんなに離れてると濡れるだろ」と肩を抱き寄せられて腕がぶつかってしまうくらい近い距離で隣同士を歩く。目が合うと楽しそうに笑う。

【秋丸】
「だったら一緒に帰る?オレの傘大きいし」2人で1つの傘で帰ってる間も「そういえば今日榛名がさ」「あ、明日も雨らしいよ」といつも通りな秋丸に、相合傘だねと呟けば「…え!?」と奇声が上がる。「秋丸?」「そ、そうだね…!」声を大きくした秋丸は、その後は心做しか常にテンパってる。

【島崎】
「それは災難だな…」空を見上げると苦笑いした島崎が隣に座る。「島崎も傘ないの?」「オレはあるけど」不思議そうに答えるから「だったら帰ったらいいのに」「そしたらお前が暇だろ。いいじゃん、オレが話相手で」にっと笑った島崎が「雨が止むまで付き合ってよ、オレに」と顔を覗き込む。

【高瀬】
「先輩ンちもこっちでしたよね?」帰路を指さす高瀬に、そうだよと返事をしたら「それじゃあ一緒に帰りません?オレと相合傘になってしまうんで嫌じゃなかったら、ですけど」と頬を掻いてはにかむ。「…噂されるかもだよ」「オレは先輩ならいいんです」顔を真っ赤にしながら目を細めて笑う。

【市原】
顔を背けて無言で傘を差し出してくる市原を見てたら「…使わねぇの」と市原がこちらを向く。「イッチャンはどうするの?」「オレは止むまで待つかな」溜息をつくから、だったら私が待つのにと笑えば「そんなのいつ止むか分からないだろ」と結局話をしながら雨が止むのを一緒に待ってくれる。

【矢野】
傘を開いた矢野が「じゃあ帰るか」と振り向く。「歩くの速かったら言えよ、こういうのわかんねぇから」と言うけどゆっくり歩いてくれてる矢野を見ると傘をこちら側に寄せてくれてるらしく肩が濡れてる。「もっとそっちやっていいよ」「おう」返事はするけど傘の位置はほとんど変わってない。



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