彼女が「寒い」と言ったら…? (加筆修正+人数増加版)

【日向】
「…そう、か?」彼女の手を見はするけど手を繋ぐ勇気はない日向は自分が持っていたカイロを半ば強引に渡す。「いらないよ」「持ってろ」「順平が持ってなよ」「いーや、お前が持ってろ」カイロを押し付け合ってる間に手が触れたから繋いでみると、真っ赤になって動きが止まった日向が「…やっぱりお前が持ってろ」となんとか横を向く。

【木吉】
「俺は寒くないけどお前が寒いなら手でも繋ぐか?」こちらを見るとにっと笑った木吉が手を差し出す。でも寒くないんでしょ?と視線を逸らせば「お前は手を繋ぎたくはないのか?」とじっと見られてる。「…その質問はずるい」「別にずるくはないだろ」困ったように笑った木吉は「俺はお前と手を繋ぎたいんだけどな」と目を細める。

【伊月】
「ちょっと待ってろ」と言い残して伊月が走っていったかと思えば先程通り過ぎた自販機へ。「ココアはここにある」と笑顔でダジャレ言いながらココアを持って戻ってきた伊月に、余計寒くなったと言えば「…それはすまない」とシュンとされるけど「お前好きだったろ?このココア」首を傾げ顔を覗き込んできた伊月がふと笑う。

【火神】
「これでも着てろ」と学ランを脱いだ火神に手渡される。「火神は寒くないの?」「寒くねーよ。つーかお前が風邪でも引く方が嫌だからな」と頭をぽんぽんと撫でてくるから火神の腕に抱きつくと「な、なんだよ!?いきなり」と驚いて腰が引けてるけど、私も風邪引いてほしくないからと言えば「…それな仕方ねーな」と赤い顔で頭を掻いてる。

【黒子】
「じゃあ、あそこにでも入りませんか?」とマジバーガーへ誘う。黒子はいつも通りバニラシェイクを頼んでいたからなのか、店から出ると「…確かに寒いですね。手、繋ぎませんか?」ふと口角を上げて手を伸ばす。だから黒子の手を取って繋ぐと「最初からこうしていても良かったのかもしれませんね」眉を下げた黒子がはにかむ。

【降旗】
「確かに寒いね」息を吐いた降旗は「ほら、息も白くなる…し、」と彼女の方を見るけど手に息をかけ温めてるのを知ると、立ち止まって「い、嫌だったらごめんなさい!」とグイッと手を繋ぐ。ぽかんとしてたら「やっぱり嫌だった?」とアタフタしてるから驚いただけと笑えば「…君の前だからカッコつけたかったんだけど俺には難しいみたい」と困ったように笑って頬を掻く。


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