「出校日っていつだっ「来週の月曜日と金曜日です、それじゃあっ」

「なぁ、もう課題終わっ「まだです!それでは。」

「おー、おはよ「おはようございます、それと用事があるので失礼します!」……」





「……なんか、俺避けられてる気がする」

シャリシャリと氷の山をスプーンで崩しながらここ数日のことを振り返ってみる、まともに会話したのはいつが最後だったっけ?もうそれも思い出せない。

「ふふっ、気がするんじゃなくて完全に避けられてるよね〜♪」
「あ、やっぱりそう思う?つーか、いつから居たの?」
「ひ・み・つ・♪」

俺の前にすとんと腰を下ろすと同じように氷の山を崩し始めた。

「俺何か悪い事したのかな、自分じゃ全然分かんないんだけど」
「レンレンって意外とそういうの鈍いよね〜」
「そういうのって?」
「自分に関することとか、恋愛とか♪人の変化とかにはすぐ気付くのに」

まぁ、そこがキミの良いところではあるけどね。

「と・こ・ろ・で、レンレンはいつになったら名前たんに自分の気持ちを伝えるのかな〜?」
「…どういう意味だ?」
「レンレンってさ、何だかんだ言って臆病だよね。好きな子に自分の気持ち伝えるのに何年も時間がかかっちゃったりさ、見てるこっちがもどかしくてイライラしちゃうよ」
「………お前、」
「視えてるんだよ、ボクの目には。昔も今も、そしてこれからキミたちがどうなるのかもね♪」


「安心してよ、レンレンの想いは報われるよ。ああ、でも、早く行かなきゃ誰かに取られちゃうかもね。ああ見えて名前たん人気あるから」

器を手に席を立つ、夏だからなのかいつもと違って三つ編みに結われた髪の毛が歩く度にゆらゆらと揺れる

「名前たんならここの近くにある図書館にいると思うよ、今頃傘がなくて困ってるんじゃないかな」

窓の外に目をやれば晴れているのに大量の雨が空から降っている、夕立というやつだろうか。

「…悪い、これ片付けといてくれ!」
「はいはーい☆」



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