「謙也さん」

「…………なん?光?」

火曜日。
朝の放送事件の日
謙也と共に光が昼飯を食べていた時のこと。

「明日の水曜……いや、やっぱりええです。強制で行きますわ」

「は?え?」

「まあ謙也さんはいつものように騒いで放送してろっちゅー話ですわ」






−−−−−−−−−−−−−−−−−−

ガタガタッ
キーーーン……
『ほな水曜日のコーナー始めるでぇ!!……と、言いたいトコなんやけど応募が……やっぱり最初の告白コーナーが凄すぎたんやなぁ……ないねん』
『これもまあ、謙也のせいやなぁ。多分。お前やからダメやねっ……!!』
ガタガタッ
ガシャーン
ガガガッ
ピーピー……!!

……相変わらず部長アホやわ

『なんやとこの変態が!!俺かてめっちゃ頑張ったちゅーねん!!いてこますぞ!!』
『変態いうなやこのヘタレ!!』

……なんで放送中にケンカ勃発させてんねん……


ギャーギャー……

ブツン

切れてもうたし……
まあ切れて正解やな、うん。

ガタンッ
『つー訳で今日は音楽流すで!ある意味皆の好きな歌を告白やな!!ほな最初〜♪』
ガタガタッ
ガサガサ…

『……………[スピード……スター]………』
『ぁーん…エクスタシー↑↑』
『白石またおどれかあぁぁぁ!!!!』
キーーーン!!!キーーーン!!
ガシャーン!!!
カチッ

広い日本、そないに急いで何処にいく〜♪


一日24時間やと思ってるやろ〜♪

………ウザ


『なんやねん……悪口言ってそないに楽しいかっ…!!』

泣かないで下さい謙也さん…やからヘタレて

『今ヘタレ思ったヤツしばくかんな!!』

……無駄に勘をよくしないで下さい。


ガタンッ
カチッ
『ほな次……』
『[始まりはエクスタシィ]や!!!!』

……………。

ガタンッ
ブチリ

俺は今日始めて謙也さんのお昼の放送中に、空き教室の放送のスイッチを切った。


カチッ

『よしほな次は!!』
『なぁ謙也。俺の歌流れた瞬間、放送ブチ切られた教室あんねんけど………』
『スルーで行くで!!』
『なんやとこのスピード狂!!』
『黙っとれや!!つかエクスタシィって麻薬の意味あんねん!!快感やねん!!完全にお前おかしいやろ!!』
『しゃーないやろ!!保健の授業中に耳に残ってもーたんや!!!!』
ギャーギャー
ブチリ

………今日大丈夫か喧嘩ばっかやん……

つか白石部長もう危な過ぎる…







………さてと

『くうっ……今日の放送今期まれにみる酷さやないか……!!こんなんじゃビリケンさんに顔向けできへん……!!』
『何でビリケンやねんアホか』

バタンッ!!

『………光?』
『なんや財前こんなトコにわざわざ……ぐはっ!!』
ガシャーンガタンッ
『部長邪魔ッスわ。一回と言わず今すぐ死んで帰って来ないで下さい』
『それは酷いで財前!!!』
『黙れ』
ガシャーン

ガガガッ
『2年の財前光や。ちょっと告白のお膳立てに来たわ。』
『え?光告白するん?やったらお膳立てと言わず今言っても………』
『あんたが前にお膳立てして千歳先輩に試合譲ったんの真似たんすわ。何か問題でも?』

シーーン……←罪悪感を感じている

『んで続けますわ。俺には好きな人がいるんすわ』
『ええぇぇぇ??!!』『クスタシィ〜〜!!白石復活やで☆』

ガシャーン……

『『黙れや変態』』


ガガガッ
ガタガタッ

『……続けます。その人はすごく鈍いバカで『大阪人にバカはアカンのやで!!』………』

ガシャーン

ガシャーン……

『黙れやスピード狂。』
『はい、ほんますみませんでした。』


シーーン……


『んで、そんな鈍いバカやし、おまけにかなり社会的に厳しい恋愛やから、最初から皆に晒して告白します。俺はちゃんと用意するんで。するんは来週の水曜日なんで予約しときます』
『………………』

ガチャン……

『……謙也さん?』
『あっいや!!何でもないで!!!!今日のお昼の放送はここまで!!ほなさいなら!!』

ブチン

























放送室に転がっている変態をどうすればいいかわかりませんでした。

生徒G


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