ガガッ
『はい、最近(幸村様が怖さに)放送を俺に丸投げされたから今日も今日とて担当は俺、浪速のスピスタ引いたり押したり謙也やで!!』
『財前ッスわ』

何だか最近謙也さんと放送でもいちゃつくのを憚らなくてもよくなってきた。
理由は一つ、放送で完全にラブルスの一つとして扱いを受けるようになってもうたからや。

歎くべきか、喜ぶべきなんか複雑やぁ………

『そういや白石は今日おらんのやな。』
『あ、そういやそうッスね。何も連絡受けてないんスけど』
『ま、腹でも下してトイレに引きこもってんやろ』

謙也さん親友な割に冷たいわな……。
まあ最近アレだからな、うん。

『今日は誰が来ると思う光?』
『別に誰でもええですよ、ただめんどくさい奴は来て欲しくないですわ。白石部長みたいなのが二匹とかだったら帰ります』
『はは、心配しなくてもあんな変態じゃないから安心していいよ』




『『…………………………』』




誰!?




バッ、と振り向くとニコニコと笑う茶髪の美男子。
それだけならええねん。
めっちゃ頬に赤い液体ついてんねんけど!!!

『ふふ、なに二人して固まってるんだい?』

マイクと離れているのに音声は放送に流れとる。
あ、もしかして、

ガガッ
『今日の幸村様のゲストって不二さんなんですか?』
『んー…遠からず当たってるかな?』

ニコニコニコニコ

『………………』

なんか不二さんって、幸村様に似てる気がするんやけど……なんでやろ?

『なんか不二くんって幸村様に似てるように見えるんやけど……なんでや?』

謙也さんがなんか俺の心を代弁してくれたわ、やっぱり付き合ってるとちゃうなぁ……

『財前くんって意外に心の中はクールじゃないんだね』
『!!?』
ガタガタガタガタッ
ガガッ
ドタタタンッ

『…………なんで……』
『光?!大丈夫かいな!!どしたん!?』
『いや………』

ぶっちゃけ謙也さんが寄ってきてくれたん嬉しいんやけど、なんちゅーか………まさか……

『…………黒魔術遣い?』
『うん、正解。あ、まだ四天学生には言ってなかったね。僕の名前は不二周介、青春学園レギュラーだよ、天才って呼ばれてるんだ』

まさかの??!!!

『く、黒魔術遣いやったんですか、不二さん……』

どないしよう真面目に怖い、
まさか幸村様以外にいたんやな……

『魔王第二………とでも呼んでくれていいよ?僕は幸村まで黒魔術遣いこなせてないからね』
『いや、不二、さん、で……』

いや、ここは様付けすべき?

『…………不二くん、あの、つかぬ事を聞くんやけど……』
『なんだい?』
『その、頬の血と、その……手に持ってる物体、なんなんかなー……?』
『ああ、コレかい?』


ズル、と取り出されたのは真っ赤なワイシャツ。
真っ赤だな〜♪真っ赤だな〜♪


『之はちょっと四天中学歩いてたら上半身裸でエクスタイスィーとかのたまう変態がいてね、ついやっちゃっただけだよ。このワイシャツはそんなに裸になりたいならワイシャツいらないと思って血まみれにしたんだ。返り血拭くためにも持ってきたんだけど………使えそうにないから捨てとくね?』

ニッコリ

『『どうぞどうぞ』』

アカン白石部長役に立った!
いつもキモいくそ死ねとか思ってたけど役だった!!

『てか遠からず当たってる、って……呼ばれた……んやないですね』
『ああ、僕は自分で飛んできたからね。幸村に行きたいって言って』
『そ……そうなんですか』
『ちなみに僕はあまり人を飛ばしたりはしないから安心して?黒魔術は自分が世界の中心だと思うことで悪化するし』

じゃあ幸村様もう末期やん!!

『ふふ、そんな怖がらなくても財前くんは幸村のお気に入りだから安心して?心が意外にクールじゃないのが面白いんだってさ』


ふ く ざ つ !!!


『とまあ、そろそろお昼休み終わるから帰るね。それじゃ』
『あ、はい……』

フッ←不二が消えた音


『『…………………………』』





















おいでませIN THE 四天宝寺
今回は不二周介さまでお送りしました




(……恐ろしい黒魔術談義やったな光)

(……生きた心地がせんかった)

(てか心が意外にクールじゃないって?)

(………聞かんといて下さい)

(…………てか白石無事やろか)

(…………さぁ)














―――――――――――――

Request第一弾 不二周介!

消化したものはアンケートから消していくのでご了承下さい。


てかRequest方は白不二と黒不二どちらが良かったんだろう……

こんなんで良かったか感想くれると嬉しいです



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -