『ほな今日の放送を始めよか!!今日は白石がゲストを呼ぶってゆーてたんやけど……』
『…………………遅いッスわ。てか白石部長に期待するんが間違いやと思います。どうせロクな人やないやろ……』
『まあそれも仕方ないわ!とりあえずそれまではテキトーに歌流しとくで!!』
ブツン

謙也さんと付き合い始めて早三ヶ月。
俺は謙也さんの放送を手伝うという口実で、放送している時にも付き添うことにした。

放送室では絶対にイチャつかないと決めたものの、俺らの付き合いは順調だ。

ただ最近謙也さんはお昼の放送がマンネリ化したことについて悩んでいるらしいけど……

ガラッ
「失礼やで謙也に財前!!今回のゲストは最凶や!!」

とか何とかいってどうせロクな人じゃないんやわかっとる……


つか最凶って漢字間違うとるわ……

ガガッ
『どうせロクな人じゃないなんて失礼じゃないかい?財前くん』

…………!!!!

な………!?

『四天宝寺の皆さんお昼の時間にこんにちは。立海テニス部部長の幸村精市です。以後、お見知りおきを』


ある意味でロクな人やない最凶な人やないかい!!!!
つか何でおんねん!!


そして何故マイクが独りでについて幸村さんの声だけ届いてんねん!!

大体にしてあんた神奈川やろ!?

『はは、神奈川だろうとアメリカだろうと黒魔術にかかれば造作もないんだよ^^』

すご過ぎるやろ黒魔術!!
てか心読むなや!!

つか幸村さんが^^使うと言いようもない威圧感が……

『ほな今日のゲストにお呼びした幸村くんを交え!!お昼のトークショーを行いたいと思うわ!!いくで謙也!!』
『お、おん!!せやな!!』

さすが謙也さん。
巻き込まれるのには慣れてるって感じやな……。

『さて、この俺がわざわざ来てトークショーを行うんだ。二番煎じな放送なんて許さないよ。まあ、とりあえず質問でもすれば?』

すごい上から目線やな……

『ほな財前から行きや!!マイクはちゃっかり4本用意してあるで!!』

自分でちゃっかり言うなやムカつくから!!!

てか俺からかい!!

ガガッ
『えー……あの絶対王政な部活はどうやって作ったんですか』

これしかないやろ……。


『ふふ、いい質問だね。簡単なことだよ。徹底的にイップスに対して恐怖を植え付けりゃいいのさ^^』

…………………………………………………………………………………………。

こ わ っ !!!


『なんや俺初めて白石が部長でよかったと思ったわ……』

謙也さんに俺は大賛成や……

『さあ次は?』
『ほな俺が行くわ!!なんでそないに黒いにあないにモテるんや?』

命知らずやな白石部長!!


『そんなこともわからないのかい?女の子にはそういう自分のやなトコなんか見せないで見栄を張るんだよ。』

へぇ……幸村さんでも見栄なんか張るんやな……

『そしてメロメロの骨抜きになり始めたら自分のあくどいトコをさりげなく見せて、そのあくどいトコまで愛させて貢がせるのさ!!』


………………。

前言撤回……。

この人どこまでも最凶や……

『魔王と呼んでくれてもいいんだよ^^』
『了解しました……』

ダメだ。
テニプリ界最凶と書いて魔王幸村サマなんや……
それには誰もあがらえへん……



『さて……そろそろ立海の昼休みも後半に入り始めたし、次で最後にしようか』
『幸村くんの最後って殺人予告みたいや……!』

謙也さん。それには激しく同意するわ。

『ほな、最後に謙也やな!!なんや質問とかあるか?』
『え………!!』
『ないのかい?^^』

^^が怖すぎる……

『な、ないわ……』
『そっか。じゃあ俺が謙也くんの相談に乗ってあげるよ。何かあるかい?』
『え………。うーん……なにか……なにか……』

……何かないか一生懸命考える謙也さんかわえぇ……。

『財前。そこでほうけるんはやめなさい』

うるさいわエクスタシー部長が


『ど、どうやったら……弄られんように、なるんや?』

ガガッ
『『『それは無理だね(やな)(ですわ)』』』



『それはあんまりや!!!(泣)』


ごめんなさい謙也さん。
あんたはそういう星の下に生まれてるんスわ。

諦めてください。

『白石から聞いてるよ……最近、放送がマンネリ化し始めてるんだって?』

………謙也さんの悩みなかったことにした……。

『そんな謙也くんに俺が新しい企画をつくったよ。その名も<おいでませIN THE 四天宝寺>!!俺がお昼の時間に他校生徒を呼んできてあげるよ!!中々いいでしょ?てか異論ある?ないよね?はい決定!!^^じゃあ次のお昼休みに!!じゃあ!!』
ブツン……
フッ←幸村サマが消えた音












こうして幸村サマは嵐のように去って行った………。

てか黒魔術ってすごい…



















おいでませ IN THE 四天宝寺

今回は幸村精市さまでお送り致しました。






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