82リク 名無しサマ
「あ!!!」

「おや仁王くん、どうかいたしましたか?」

「……辞書忘れよった…最悪じゃ……今日当たるんに」

「おや、それは……私の紙辞書で良ければお貸し致しますよ」

「マジか柳生!!ありがとさん!!」

パァァ、と嬉しそうに笑う仁王くんにムラムラ……ゴホン、ドキリとする。
どうしてこう仁王くんは性的n………可愛いんでしょう。

心にあるよろしくないセリフをどこかに投げ捨てながら、私はとりあえず必死でにこやかに笑う。

「じゃあ3時間目の休み時間に借りに来るナリ。誰にも貸さないどってな」

「ええ任せて下さい」


****


時間軸とか何やらすっ飛ばして3時間目の授業中。

「ふう……(次の時間に仁王くんに貸す約束でしたね。また落書きされてしまうのでしょうか………まあそれも仁王くんの精液……ゲフン愛と思えば何でもないのですが……)」

というか最早これは授業なのだろうか………
何だか先生の子供について1時間ずっと語っているだけだ……

あ、真田君がキレそうです……


「……………」

パラ、と辞書をめくる。

「……………………」

たまにはやり返しますか。








***


「うおーい柳生〜」

「ああ仁王くん来ましたか。仁王くんは確か青が好きでしたよね?」

「は?まあそうじゃけんのぅ………」

「それは良かったです。さぁどうぞ」

「お、おん……あんがとな」

「いいえ。では私は次は移動ですのでこれにて失礼します。アデューッ」

「………あ、あでゅー」

ああ仁王くんなんて可愛らしいアデューを言うのでしょう。
さながら天使、いや、ペ天使ですね。

私は軽い足取りで移動教室に向かった。









***

「ッ…………!!!!?」

「?どうしたよぃ、仁王」

「なっ、何でもなかっ!」

辞書を隠すように覆いかぶさると、丸井は訝しげな顔をしつつ前に向き直ってくれた。

危ない、危な過ぎる………

先生に当たる箇所を調べ終わって辞書に落書きをしようとした時に気づいた青いペンで引かれた線。

全部見た、けど、………!!!




あんのエセ変態が!!!!!


『愛してる』
『愛染』
『アナル』
『イク』
『陰茎』
『M』
『エロ』
『エロチック』
『カウパー液』
『好き』
『精液』
『性的』
『ちんこ』
『裸』
『姫はじめ』
『勃起』

『仁王』





「(アイツ後で殴る………!!)」

仁王のとこだけ重要そうに何十にも濃く引かれていた。





――――――――――――

変態ちっくな柳生というリクを頂き。
国語辞書で変態的な言葉を真面目に探した鬱丸が1番変態です。



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