05/05 00:00 リョ(→)←謙←光妄想A







で、リョーマが悩みまくってる時に、偶然光と謙也が話してるのを見てしまって。

「あ、謙也さん。アンタまた図書室に電子辞書忘れてったでしょ。アホちゃう?何回目やねん」
「う、うっさいわ!!先輩捕まえてアホとは何や!!アホとは!!」
「事実ッスわ。ほい、」
「お、おおきに……」
「もう忘れんで下さいよ。めんどくさいんで。じゃ、」
「え、もう行くん?」
「当たり前ッスわ。アンタといたらアンタの主人公サマに睨まれるっちゅーねん。それは勘弁して欲しいわー。じゃあ、また」
「あ、おん…………」



自分といる時よりリラックスしてて、寂しげに光の後ろ姿を見つめる謙也に、リョーマは何かを察知し始めて。

極めつけは、



寝てる時に、

「光………」


って切なげに呼ぶ謙也を見てしまって、謙也と別れる決意をリョーマはするんだよ!!!



















「ねえ、謙也」
「……何や?」
「俺は、ただ、愛されたかったんだ。」
「……リョーマ?」
「越前リョーマとして。誰かに。」
「………おん」
「だから、謙也に愛されて、幸せだったよ」
「………話しが、見えないん、や、けど………」
「……謙也”さん”」
「……?」

















「別れましょう?」












「え……?何で!!何でや!!また、また俺を置いて……!!」
「違うよ謙也さん。俺は、癪だけどアイツに教わったんだよね」
「アイツ……?」
「人を本当に愛するってこと。人を本当に愛するっていうことは、そんな簡単じゃない。単純なことなのかも知れないけど、”相手”の幸せを祈るってこと」
「リョーマ………」
「俺と謙也さんが幸せになったらいい、って簡単に、いや、きっと心では色んな葛藤があったと思う。けど、俺らにはそんなこと一切臭わせずに、謙也さんの幸せの為に身を簡単に引けたアイツは、本当に謙也さんを愛してるんだよね、多分。」
「………」
「前に思い知らされてさ、初めてコイツには勝てないって思った。主人公なのに、変な話しだけど」
「それ、って………」
「幸せになって、謙也さん」
「リョーマ……」
「俺はテニスもお金もテクニックもルックスも富も名誉も権利も力も何もかも持ってる。それでも、」

















アイツこそ、謙也さんを幸せに出来る本当の愛を持ってる。












「リョーマァ………」
「泣かないで、謙也さん」
「……ッう…………好きやった、よ」
「……うん」
「中学生の時から、小さな身長やったリョーマの時も、好きやった」
「……うん」
「リョーマのせいで、たくさん辛い思いもした。」
「……うん」
「けど、確かに幸せやったんや。好きやったから。けど、」
「……うん」
「リョーマとの幸せの下には、光の柔らか過ぎて、気づかないくらいの、光の深すぎる愛があって、」
「……うん」
「その愛をな、たまたま知ってもた日から、おかしくなってしもたんや。リョーマが好きなはずなんに、光に会いたい癒されたい一緒にいたい、って。そればっか考えて」
「……うん」
「今、リョーマに言われな気づかないくらい、俺、無意識に、光のことっ………!!」
「謙也さん、それは、財前光に、言ってあげて」
「…………おん!」
「行ってこい、スピードスター」
「………任しや!!ごめんなコシマエ!!大好きやったで!!!あ、いや、今も好きやけど!!!あ、えと、あの、」
「はいはい。いいから行きなよ」
「ッ……!!おおきに!」
そういって金色の光を見届けて思う。
財前光は、この光景を何度も見て、挙げ句には情事まで見せられて、フラれて、遠ざかって、傷ついて。

それでも、謙也さんの幸せだけを祈って、支え続けたんだ。

「約束は、守ったよ………」














『謙也さんを、幸せにして』











ああ、前が見えない、掠れる。
畜生。

「こんな気持ちに何回もなって……よく愛し続けたなあ。やっぱ、敵わないね」

財前光。
主人公が初めて、勝てない、敵わないと、思った相手。























「会いたい……!!光に、会いたい……!!」

最初にまず、何を話そうか。
世間話から入ろう。
それから、リョーマにフラれたことを話して、多分光は怒るから、ちゃんと事情を説明して、光に告白する。
断られようと、諦めへん。
俺は、光を愛して、幸せにしたいから。




rurururururu………

「?……白石から、電話?はーい、もしもし」
『謙也?!大変やねん!!財前が!!!財前が!!!』
「財前、が………?」




















『大事故にあって、命に危険があるくらいの大怪我したらしいねん!!!!!』

頭の中で、何かが割れる音がした。





















「光!!!!」

病院に駆け込む。
周りの人がギョッとしていたが構ってられん。
辺りを見回し、手術室のあるほうに走る。
途中、二人の看護師がコソコソと話していたので、足を止めた。

「光くん、相当容態悪いみたいよ……」
「命に危険があるらしいって……」

耳に入ってきた言葉にかくりと力が抜ける。
光の、命が、危険?
それって………

「それ相応の覚悟が必要なんだって………」


「光が………」

死ぬ?
淡く頭に蘇る記憶。
優しい笑顔、何だかんだ優しくて、俺の背中を押してくれて、支えてくれて、……………

そういえば、俺は光に直に触れたことがない。
いつも服とかでしか光を感じたことがなかった。けど、きっと光は、温かいんやろうな。体温とかやなくて、人としてのぬくもりが。

それを、感じられない前に、光が、死ぬ?

「光…………」



ぽたぽたと流れていく涙。
嫌や、光置いていかないで、伝えたいことがたくさんあんねん。ありがとう、ごめんね、それから、それから―――


「ッ―――!!」


光に、会いたい




















「え、何で謙也さん、地べたに座り込んでんですか。汚いでしょ。」
「………………ひか、る?」
「って、え?なに、アンタ泣いてんの!?どうしたんですか!?」
「ひかるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!!」
「イダダダダダ!!!痛い痛い痛い!!右手掴むな怪我してんだから!!!!」
「ひかるぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!」
「落ち着かんかいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」




間。


















「やから、命に危険がありそうな怪我したのは俺の乗ってたバスの座席の隣に座ってたひかる君で。俺は右手切っただけです。あ、ちなみにひかるって子も助かりましたよ」
「けど、電話で白石が………」
「ああ、同じ名前だったから病院側が混乱してもたみたいッスわ。まあ、まさかバスの大事故に巻き込まれるとはね………」
「…………」
「ほんまについてないっちゅーねん。警察に事情聴取されんやろうし、めんどくさ………い」

ふわっと包み込むように光に抱き着く。
涙がまた流れていく。

「良かっ、た……光がいなくなったら、俺、俺……」
「……謙也、さ、ん?」

緊張しているかのように身体が固まっとる光。
ここまで光に密着したことなんて、初めてや。意外と冷たい身体やな。

けど、心は、温かい。

そう思ったらさらに愛おしい想いが溢れて、精一杯囁いた。

「俺、光が好きや。リョーマよりも、好き。幸せに、したい」
「……………は?」
「ようやく気づいてん。光を、俺は無意識に愛してた。誰よりもいつの間にか、好きになってたんや。やから、」

ガバッと身体が離される。
見上げれば顔を真っ赤にした光の目が、落ち着きなくきょどきょどとしていた。

「え、いや、ちょっと待って下さいどういうこと俺の名前は財前光でA型の夏生まれで天才呼ばれてて今の年齢は20歳で趣味は作曲で長年謙也さんに片思い中の………?」
「いや、両思いや」
「あー、なるほど両思い…………」





次の瞬間、病院中に響き渡る光の大絶叫が響き渡った。




















「光って、純情やってんな」
「そりゃあ中学生の時から大学生までずっと謙也さん一筋……やったし」
「……そっかぁ……へへ」
「……何やねんその可愛い笑顔は」
「…………光は、さ」
「………はい?」
「俺のこと、好き?」
「な………!!知ってんでしょアンタ!!」

ぶわああ、と真っ赤になった光に、にこりと笑ってみせた。

「やって、聞きたい」
「………………」
「ね、光、」
「………や」
「え?」
「世界一、好きや!!」


















って感じでend!!
あー楽しかった!!



で、R18になると、
情事後

「光の指先冷たいん、やな……」
「あ、ああ、そうですね……」
「体温低いんやなー……散々一緒やったのに、知らんかった。このプラトニックラブめ。俺お前の身体に直に触れたん付き合ってからやぞ。」
「………嫌でした?」
「まさか、全然。あ、DT卒業おめでとさん」
「それは言わんで下さい……」
「光、」
「はい?」
「俺の初めては、もう無いのは知ってると思う」
「ああ、そりゃあ知ってますよ。情事見せられたことあるし」
「ウッ……!ま、まあそうやん?」
「そうッスね。だけど、今謙也さんが隣でこうしてるだけで幸せなんで。」
「………もっと幸せにしたる」
「……え?」
「光の初めては全部俺が貰う。で、俺の最後は、全部光にあげるから」
「………………なに、それ」
「………え?」
「めちゃくちゃ嬉しいッスわ……!!」
「……へへ」
「うー、でも、謙也さん、」
「ん?」
「俺の最後も、もちろん謙也さんのものでしょ………?」
「!!……せやな!!」






















って感じかね。
ヤバい楽しかった。
長編に出来ないから全力でこうした。

リョーマは誰と報わせるか考え中だよ!←
リョ赤か、リョ金かで傷心のリョーマを明るく慰める感じ?
さすがにそこまで妄想したらガチ長編フラグだから辞める。
気が向いたら書くよ(笑)



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