03/03 20:43 大遅刻でさんのにの日
さんのに会話文!
「謙也、俺気づいてしもたんや………」
「なんや、悩み事か?なら聞くでー」
「いや、悩みを打ち明ける前にもうやらかしてしもたんや……てか謙也にはまだ会ってないねんその頃」
「…………その頃て、随分と前やな」
「………おん」
白石らしくない神妙な顔。
これは結構重大な話みたいやな。
「俺はな、多分世界最大の罪を持ってんねん……」
「……罪?」
「小さい頃にこうしておけば、ああしておけば、って今思っても遅い……」
「ちょ、白石………」
「ついに俺が裁かれてまう時が近いねん……」
「白石……」
「どないしよ、謙也………」
「大丈夫や白石。お前はあんなに真っ直ぐ生きてきてやん。罪も洗い流してるわ、きっと」
「いや、今現在も罪を重ねてんねん……アカンほんまにこれは早死に決定や……!!」
「白石………一体いつ裁かれるん?」
「卒業式やっ……その日俺はたくさんの人間を苦しみの淵に突き落としてまう……!!」
「………………俺が守ったる」
「謙也……!?」
「白石にはずっと支えられてきた。やから、卒業式くらい俺が守ったるわ」
「謙也…………!!」
「ほら、泣くなや白石。まずは罪を卒業式までに少しでも減らそうや。どんな罪でも受け入れるから。どんな罪を犯したん」
「謙也……俺、俺…………
俺の生まれ持ったこの美貌は世界最大の罪やと思うねん……!!きっと卒業式に俺に告白した女子は俺にフラれ、その女子を好いていた男子も苦しみの淵に沈められ………ゴフアッ」
全力で人の顔面をパンチするんはこれで最初で最後やと思う。
周りからパラパラと拍手を送られる。
とりあえず一言。
「死刑になれ」
おめでとう!さんのにの日!
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