青色の革命時代 T
パシン
"君とあろうものが、なぜ煙草なんて!"
今までいい子ぶってきた
成績優秀、スポーツでも貢献
だが、一体僕は何を得たのだろう?
わからなくなって、反抗してみた
煙たい煙草をわざわざ吸った
そしてそれがバレて、このザマだ
"ああ…桜が、綺麗だ"
僕は、あのまま優等生の仮面をつけたままがよかったのか。あのまま、なにもなく、僕の青春時代は
あのまま
何もないまま
"やらかしたね、幸村くん"
そこにいたのは、同じクラスで僕と同じ優等生の一人だった
"ばかね、煙草なんてちっぽけなこと、ほんと、ばか"
"うるさい、僕はもういい子ぶるのは疲れたんだ"
むかついたから、少しだけ大きな声を出した
"ずっといい子のふりして、優等生気取ってれば楽なのに"
"楽なんかじゃない…優等生は…"
"そうね…けど、こんなちっぽけなことして、あなたは何か得た?"
"……何、も…"
"だからさ、"
"もっと大きな事しようよ"
彼女は妖艶な笑みを浮かべた。その狂ったような表情は何故か僕を興奮させた。彼女は僕の髪の毛をぐい、と手でのけた
"わたしと、同じ目をしてるのね"
"さあ、どうする"
悪魔が僕につぶやいて
"この学校、燃やしたい"
僕も悪魔のようにつぶやいた