びっくり
「…千歳」
「ん?」
「ご飯いかなくていいの?」
「んー」
千歳の返事、曖昧すぎる。今あたしは千歳と部屋で無駄な時間を過ごしている。部屋から出ようとしたら千歳がドアの前に立ってあたしの邪魔をしようとする。ていうかでかいからリアルに邪魔…
「…暇だなあ…」
ピピピピ
「あ、きた」
「何…?」
「小春からのメールばい」
「え、なんて?」
「よし、いくったい」
「は」
今度は千歳はあたしの腕を引っ張り急いで部屋から出ていった。
「ちょっと、痛い…」
「あ、すまん」
「何かあるの?」
「行けばわかるばい」
なんなんだろう。あたしは千歳に引っ張られるまま前へと進んでいった。しばらくすると食堂が見えてきた。
「あ…小春」
「名前ちゃん!まっとったでえ」
「ねえ、何かあるの?」
「ふふ、入ればわかるわよ〜」
「……?」
食堂の扉はきっちりしめられている。
「…は、入るよ?」
千歳と小春に確認をとったら二人ともにっこり笑ってくれた。
ギィ…
パンパンパンッ
『名前誕生日おめでとー!』
「…………へっ?」