おかしい




「全員整列!」




コートに真田君の声が響きわたる。皆は急いで整列した。今から最後の締めの、真田君の話が始まる。あたしは桜乃ちゃんと一緒に先生たちの隣に並んだ





「…あれ?」








謙也がいない。ていうか、少し人数が足りない。








「真田君、人数足りなくない?」
「え…っ、そ、そうだな」
「……始めちゃっていいの?」
「い、いいだろう。集合できない奴は放っておけ」







…なんか真田君がおかしい。やけにどもってるし、集合しない人は前に出して説教するような人なのに。





「ね、桜乃ちゃん、真田君ちょっとおかしくない?」
「そ、そうですね!」







なんだか桜乃ちゃんも少し様子がおかしい。皆どうしちゃったんだろう


















「…ではこれにて話を終わる」







真田君がいつもより短めの話を終えた。すると千歳があたしの方に寄ってきて、後ろからあたしに抱きついた







「わ…っ、ちょっと、何?」
「名前、今から部屋でゆっくりするたい」
「え?今から昼ごはんじゃ…」
「いーから、いくばい」







あたしは千歳に確保されて、そのまま部屋へと連れていかれた。本当になんなんだろう!








「…よし、名前はいったな」
「ほな、うちらも準備しに行くで!」






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