やっぱり、貴方が大好き



「名前!」






あ、千歳だ







「よう走ったなあ。謙也と仲直りはできたんか?」
「うん、一応…」






白石に続いて小春たちもかけつけた。みんな息切れなんてしてない。運動不足はあたしだけだね







「…心配かけてごめん」
「ええよ、おもろい名前見れたし」
「……………」







ユウジと財前君がゲラゲラ笑っている。むかつくなあ







「名前、手」








床に座り込んでいたあたしに千歳が手をかしてくれた







「千歳、ありがとう」
「よかよ。部屋戻ると?」
「うん」







なんか今日は疲れた。無理して笑ってたからかな。あたしは謙也や白石に「おやすみ」といって部屋へ戻った

















「千歳」
「ん?」
「心配かけてごめんね」
「よかよ。謙也と仲直りできてよかったばい」




千歳はあたしが元に戻ったのが嬉しいらしく、にこにこしている。ちょっとかわいい。









「…謙也ってさ」
「ん?」
「一年のとき、あたしにマネージャーの仕事教えてくれてたんだよね」
「へえ」
「だから謙也とは部員の中でも話すほうで」
「うん」
「…結構仲良いと思うんだよね」
「………うん(少し主従関係入っとるけん)」
「だから謙也にああやって言われて悲しかったの」








千歳は笑ってあたしの頭を撫でた。

あたしは謙也は好きだ。でもはっきりとわかる。千歳への感情とは全く別物で、あたしは千歳を









「…愛してる」
「え?」
「…なんでもない」
「変な名前ばい」







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