笑った顔が好き


俺は財前光。昼飯食べてめっちゃ眠いのに再び名前先輩を元に戻そう作戦に参加させられた





「財前、しっかりな」
「期待してるばい」
「ていうか、あんたらがいけばええやん」
「残念ながら俺は力不足、千歳は名前に冷たくされたないという点で不可や」
「なんやそれ」








ほんまに理不尽や。しゃーないから名前先輩に声をかけに行くことにした。あ、先客おるやん






「おい名前、タオルよこせ」
「…はい」
「悪いな。……お前どうした?」
「…別に」
「おい、こっち向け」
「…跡部はさあ」
「あ?」
「笑ってるほうがいい?」
「な…何いってんだよ」








なんや名前先輩の様子がおかしい。ていうか結構いい感じ?跡部さん何照れとんのやあのアホは







「……ごめん」
「え」
「やっぱりなんでもない…」
「あ、おい」








あ、名前先輩いってもうたわ。








「…名前ちゃん随分悩んでるなあ」
「はあ…これからどないしよ」
「今はそっとしておいた方がええんとちゃう?」
「せやなあ」
















今日はぼーっとしてたからあっという間に1日が終わってしまった。朝食べ過ぎたせいか昼と夜は満足に食べられなかった。白石も心配してたし、また迷惑かけちゃったなあ








ガチャ






「あ、千歳」
「あ…名前…」
「…どうしたの?」
「いや…別に…」






千歳が挙動不審だ。なんだろう







「名前さん」
「(さん?)…は、はい」
「と、隣座ってもよか?」
「ど…どーぞ」







千歳はなんだかおそるおそるベッドに腰掛けた。






「…名前!」
「は、はい」
「手、触ってもよか?」
「は?…別にいいけど」







千歳はパッと表情を変えてニコニコしながらあたしの手を握った







「…どしたの?」
「いや、今日1日名前少し怖かったけん、怒られるかと」
「ああ…ちょっとね」
「…よかったばい」






なんか変に気を使わせちゃったなあ。しっかりしなきゃ







「あのさ」
「ん?」
「千歳は…笑ってるあたしのほうがいいんだよね?」
「ああ、名前の笑った顔はむぞらしか」
「昨日も言ってたよね」
「ほんのことたい」
「…ありがとう」
「ん」







千歳にすこし抱きついてみた。そしたら抱きつき返されてドキドキした






「…名前むぞらしか〜…」
「ちょっと、千歳乗らないで」
「……変な事してもよか?」
「だめ。寝ろ」









人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -