見抜かれる


「謙也―――!!」
「わっ白石…っ」
「何呑気に練習しとるん!?名前を元に戻そう作戦参加せえ!」
「れ…練習しとるんは普通やと思うけど…」
「アホ!!名前どないすんや!」
「………………」







謙也は目を反らしてそのままコートへ戻っていった









「…謙也も気にしとるんやって」
「はあ…部内喧嘩なんて初めてやしなあ。あれ、ユウジ、そういえば金ちゃんは?」
「あれ?どこやろ」
「あ!あそこ!ユウ君みて!」










「なーなー名前―ドリンクもっとくれへん?」
「はい」
「おおきに!めっちゃうまい!」
「頑張ってね」












「…わらっとる」
「なんでや」
「はあ…もう名前ようわからん」















「…はあ」




なんだかんだで昨日のことを引きずってる自分がいる。みんなにどうやって接したらいいかわかんないし…昔の自分みたい









「…何をしている」
「……………手塚君」






びっくりした。なんか久しぶり。








「あ……今洗濯し終わって……」
「………そうか」








しばらくの沈黙。うわーどうしよう。ていうか、なんで手塚君









「…大丈夫か」
「え」
「久しぶりに会って明るくなったと思ってたが…今日は暗いな」
「…………あ…」








やっぱり彼は鋭い。いつも見ぬかれちゃうからなあ









「お前は笑っていたほうがいいだろう」
「え?」
「周りが喜ぶ」
「……………うん」











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