戻っちゃった







ピピピピ





ピピピピ






ピピピピ





ガチャ



「名前!目覚ましうるさいわ!さっさととめて…って、あれ?」
「…ぐー」
「おい千歳はよ起き、名前どこいったん?」
「…え…あれ?白石…名前は…?」
「めずらしいなあ千歳置いてどっかいくやなんて」
「…ていうか、もう朝…?」





寝ぼけた千歳を置いて名前を探しに廊下にでてみた。すると向こうから歩いてくる名前が目に入った





「名前!何しとるん?目覚まし鳴りっぱなしやったで」
「…………そう」

















名前は特に俺の方は見ずに部屋へ戻っていった。この懐かしい感覚はなんやったったっけ?




















頭がぼーっとする。何にもしたくない、そんな無気力感に襲われた








「あ、名前」
「…………」
「…?…お、はよう」
「………うん…」









千歳はなんだか不思議そうな顔をしてあたしを見ていた。









「……名前?」
「………何」
「どげんしたと?」
「……何が」







不思議そうな顔をする千歳を置いてあたしは朝練の準備をするために上着を着て部屋を出た。



























バタン!!



「白石ー!!」
「わっなんや千歳、ドア壊れるやろ」
「そ、それより名前が」
「え?」
「…名前が…前の名前に戻ったっていうか…」
「…それや!」
「は?」
「さっき名前に挨拶したときのあいつの返事が『………そう』だったんや!なんや懐かしい感じがしたんやけど…昔の名前と話してる感じやったんやな」
「…それって…」
「かなりやばいな」











▽朝練









「それでは今日の朝練はここまでだ。昨日緩んだ気を引き締めて今日一日たるまぬよう努力しろ」








真田君の挨拶はどこか堅苦しく思った。っていうか少しお腹減ったなあ…










「あー、えーっと、名前」








白石が変な風に話しかけてきた。気持ち悪い









「………何」
「え、えっと…今日ええ天気やな!」
「………は?」









なんか今日は変な奴だなあ。とりあえずお腹がへったから白石は無視して食堂へむかった











「……し、白石…」
「小春、みたか今の」
「見た!もうまんま昔の名前ちゃんやん!」
「おい謙也!見たか今の!」
「……み、た…」
「確実に原因は昨日のアレやろ!」
「………」
「は〜、どないするん?俺あんな名前いややで!なあ小春」
「まあうちはどないな名前ちゃんでもええけど…練習に支障がでるんとちゃう?」
「「「確かに…」」」









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