リラックスルーム






しばらく廊下をさまよっていたらなんだか見覚えのない部屋が目に入った





「…リラックスルーム…?」







好奇心でドアをあけて覗いてみた。…氷帝の人たちが、マッサージ機に座ってる…確かにリラックススームだった。見つかると面倒になりそうだから早く立ち去ろう







「あれ?名前ちゃん?」
「…あ、芥川君…」







見つかった。終わった。しかも芥川君が起きてる…







「あれー何してるのこんなとこで」
「え、えっと、まあぶらぶら…芥川君こそ起きてるの珍しいね」
「今日は朝からずーっと寝てたから」
「あ、そう…」







芥川君ってこんなによくしゃべる子だったんだ…。って感心してる場合じゃない。早く立ち去ろう








「あ?名前じゃねえか」






うわー見つかったー







「何だ、こんなとこで何してんだ?俺様に会いにきたのか?」
「違う」
「まあ入れよ。特別にマッサージ機つかわせてやる」
「いや、遠慮します」
「なんだよ、遠慮すんな」







早く解放してください








「跡部、また名前ちゃんに絡んどるんか?」
「あ?ちげーよ」






あ!忍足君!天の助け!






「名前ちゃん、跡部なんてほっといてええで」
「うん、ありがとう」
「おい名前、ありがとうじゃねえよ」
「じゃ、あたしはこれで…」








あたしはダッシュでその場を後にした。こんなに本気で走ったのはいつぶりだろう。むこうでは跡部がぎゃーぎゃー何かをいっている。忍足君が跡部を抑えているようだ。ありがとう!























「あれ…もう6時か」






腕時計をみるともうかなり時間が経っていた。広い館内の詮索も済んだし、なんだかんだでいい時間だったかも。あたしは夕飯のために皆の所へ一度戻った。








「…あれ?」








四天部屋につくと中はからっぽだった。皆もう食堂にいっちゃったのかな








「そういえば財前君は…」









なんだか心配になったのであたしは隣の部屋をあけてみた。すると広いベッドの真ん中に枕を抱きしめて寝ている財前君が目に付いた。







「…やっぱり…」










あたしは財前君をゆすって起こしてみた。そしたらなんだか寝ぼけてるようで、あたしは財前君の襟をつかんで食堂まで引きずっていくことにした。








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