はずかしい!
『ちゅーしたりちちくりあったりやろ』
「おわあああぁああ!!」
ドカッ
「いだっ……な、なんばしよっと?」
「あ、ごめん…」
愛子の言葉を思い出した瞬間あたしは千歳を殴り飛ばしてしまった。だって、ちゅーとか!ちちくりて何よ!あー恥ずかしい。あたしと千歳がちゅー?あたしが謙也と付き合うくらい違和感が…………
「じゃ、もっかい」
「わっ」
千歳は懲りずにまたあたしを胸に引きずり込んだ。ちょっと、恥ずかしくて死ぬ
「あ、そういえば」
「ん〜?」
「今日さ、部活おわったあとにあたしが片付けしてる間に皆なんか話してなかった?」
「どき」
「………?」
「な なんでもなかよ」
「………何?」
「なんもなか!…あ、お 俺家帰って合宿のパンツばとってくるばい!」
千歳はあたしを離すと焦って自分のアパートにもどっていった。ていうかバレバレだよ、パンツとかなんなの。ていうか何隠してるんだろう………
▽
「確か1週間だから……」
合宿はこの前と同じで1週間。あたしは汗をかくだろうと思い下着を10組入れることにした。(ちょっと多すぎ?)
ガチャ
「あ、千歳……って、何その荷物」
「ん?」
「すくな!1週間だよ?全部荷物はいった?」
「ん。こんなかは下着と寝間着と練習着だけたい」
「………歯ブラシとか洗面用具とか…」
「あ〜名前のカバンにはいらんかなーって」
「(このあほ!)」