お説教





「朝練に遅れるということは全体に遅れを取らせるのだ!団体行動をするときは他人のことも視野にいれ………」





今は朝練のしめの真田くんの話。丸井君仁王君赤也君マイケル君あたしが朝練に遅れたことに対しての話の真っ最中だ。やだなあ





「起こしにいった名字はともかく、ジャッカル、お前がついていながら…」

「え…っ、俺かよ」




あ、ジャッカル君ていうんだあの子




「…まあ明日は更に気合いを入れて遅刻などしないように。この後丸井と仁王と赤也は残るように」



どうやらあの3人はこれから説教らしい。














そのあと朝ご飯を食べたあとに少し自由時間があって皆は練習の支度をしていた。あたしも部屋でごろごろしてたらガチャ、と部屋のドアがあいてびっくりした




「……財前君、入るときはノックをしなさい」

「はいはい、これどーぞ」

「なにこれ」




財前君に手渡されたのは虫除けスプレー。なんなの一体




「今日の練習、山にいくらしいです」

「は?」

「山や、山。わからへんの?」

「いやわかるけど………あたしも行くの?」

「少しは運動したほうがええんとちゃう?」

「(むか)」





財前君は憎たらしい言葉を残して部屋を出ていった。つまり虫除けスプレーしとけってことか…ああ〜やだなあ















ガチャ



再び部屋のドアがあいた。また財前君?なんでノックしないの?って思ったら今度は千歳だった




「ノックをしなさい」

「は、はい」

「どうしたの?」

「ん〜自由時間終わるまで名前と一緒にいようと思って」

「あ、そうなんだ…」




千歳はあたしのベッドでごろごろしはじめた。なんだかいつもの生活のようで無性に家に帰りたくなった









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