起こすべき阿呆





ジリリリリリ






「…………………」



やかましい目覚ましの音が頭に響く。うるさいわー。しかも金ちゃんの足が俺の腹に乗っとる。どおりで寝心地が悪い…






「…………あれ」




もう片方の隣の布団が空になっとる。それを見た瞬間大体何があったか想像がついた





「……はあ、しゃーないなあ…」





俺は布団から出て顔を洗いそのまま隣の部屋へ向かった。多分千歳と名前はまだそないな関係になってなさそうやし…入っても大丈夫やんな、





コンコン




「名前―千歳―入るで―」





ガチャ





ドアを開けると異常に広い部屋が広がる。部屋の真ん中にはでっかいダブルベッドが。まるで名前と千歳のために用意されたような部屋やった。ベッドを覗き込むと名前をだきまくらのようにしとる千歳がおる、なんや名前苦しそうやなあ





「名前、名前、はよ起き」

「…ん……千歳?」

「ちゃうちゃう、白石やねん」

「…あれ、白石…白石も一緒に寝にきたの…?悪いけどもうベッドはいっぱい…………ぐう」

「なに寝呆けとんのや!はよおきんと早起きの真田くんにみつかってまうで」

「は………!!!」







やっと目が覚めたのか名前はまずい、という顔をしてばっとベッドを飛び降りた。





「白石はやくそれ隣の部屋もってって」

「無謀な頼みやなあ」




とりあえず俺は慌てる名前を眺めながら千歳を引きずり隣の部屋へと運んでいった。
















やってしまった



そういえば昨日千歳が潜り込んできたんだっけ!白石が起こしてくれてよかった。窓のそとを見るとホントに真田くんが早起きして剣道?みたいのやってる。彼は何者?テニス部ではなくって?あたしはささっと顔を洗い髪をとかして支度をした。よし、調度マネージャーが起きる時間の6時だ。





「えっと…昨日真田くんにもらった紙は…」





あたしは鞄にからごそごそと昨日真田くんにもらった紙を取り出した。





□朝起こすべき阿呆

・赤也
・仁王
・丸井
・越前
・向日
・遠山
・財前




昨日各部長で話し合った結果らしい。なんかそれっぽい人がそろったなあ








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