騒がしい温泉




「名前先輩、お風呂準備できたそうです」

「あ、そうなんだ。今行くよ」




桜乃ちゃんはもうお風呂セットを持ってる。あたしも早くいかなくちゃ




「…名前おかんみたいやな」

「は?」

「青学のマネさんと並ぶと名前保護者に見えるくらいでかいで」

「謙也死んで」

「………すみません」





なに馬鹿な事いってんだか。あたしは謙也の頭をバシッと叩いて女湯へと入っていった。中にはもう桜乃ちゃんがいて、…かわいいなあ。これが平均的な女の子なんだろうな。あたしの175って何。挙げ句の果てには保護者かい。へこんできた……





「名前先輩、細いです…!」

「へ?」

「細いし背が高いし、羨ましいです」

「…あたしは桜乃ちゃんが羨ましいよ…」

「えっ?」





鏡にうつるあたしは桜乃ちゃんの横にいることにより一層でかいのが強調されていた。あーもう、忘れよ忘れよ






ガラっ





「……わあ……」





一面に広がる大浴場、っていうか広!さすが跡部家だ。なんかジャグジーあるし…サウナあるし…健康ランドかここは。あたしと桜乃ちゃんは頭と体を洗いさっそく露天風呂にいこうとした。ていうか桜乃ちゃん髪長いな。あらいにくそー














ボカ!


「いて―!」

「あほ!覗きなんかしよったらゆるさんばい!」

「千歳!桶振り回すのはやめろや!」

「ばってん白石!丸井と桃城が名前の風呂みようとするたい!」

「丸井君、温泉は静かにはいるものですよ」

「柳生のいうとうりだ、大体の、ののの覗きだなんてたるんどる!」

「げっ真田!鼻血だすんじゃねえよぃ!」

「桃城、やめるんだ」

「げ、手塚部長…」

「おまえらうるせえぞ。俺様の入浴を邪魔する気か?」














『いて―!』

『あほ!覗きなんかしよったらゆるさんばい!』





「…なんか男湯が騒がしいなあ…」

「桃城先輩の声がしますけど…」

「…千歳がうるさい」






あたしは少しいらつきながら湯船に足をいれた。すごい!お湯が真っ白だ。なんか少しとろみがある気がする。きもちいなあ…





「は―…気持ち―」

「すごいですねこのお湯、肌によさそう…」





ちょっととなりが騒がしかったけど、温泉は最高だな。









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