心に鍵をかけた







「ただいま―」
「…お、おかえり」
「名前ちゃんご飯〜」
「はいはい」







どうしよう、少し雅治と気まずい。雅治と目をあわせないようにしてあたしは台所へと夕飯の支度をしにいった





















「はい、どうぞー」
「腹減った…」
「雅治、いただきますしなさい」
「いただきます」







雅治はあたしが作った麻婆豆腐を食べながらテレビを眺めていた。









「名前ちゃん」
「へっ、何?」
「…なんかあった?」
「え…………」








雅治はじっとあたしを見つめてきた。なんか、どきどきする。人にじっと見られるのって、こんなに緊張するんだ







「名前ちゃん?」
「あ、あの」








その瞬間、

自分の中に溜め込んでいたものをぶちまけたくなった。









「…何?」
「あ、ううん、何でもない」




雅治は少しあたしを怪しみながら、再び夕飯の続きを始めた









だめだ、
いっちゃだめ、





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