よせよって言った




目が覚めたら隣に雅治がいた。なんだか目蓋が重い。あれ?







「…ああ、そういえば…」






寝ぼけた頭が働きだして、夜中のことを思い出した。今日は休みだし、もう一眠りするかな








グイッ





「え、」








上半身だけ起こしていた状態で、腕を引っ張られた。雅治に。あたしは雅治の抱き枕状態になった









「ちょ…、雅治、起きてるの?」
「…ん………」
「…寝呆けてるのか」








「…名前ちゃん…好き…」









一瞬体が熱くなった。顔が火照っているのがわかった。落ち着け自分、今のは寝言だ寝言









「…動けない……」




















「…ん〜…」
「…雅治、お願い起きて…」
「…あ、名前ちゃん」
「お、おはよう」
「朝から積極的じゃのう」
「あんたが抱きついてきたんでしょ!早くどいてよ!」








雅治はしぶしぶあたしを離してむく、と起き上がった。一時間も雅治に抱きつかれていたのだ。なんか疲れた…







「よく眠れた?」
「…まあまあ」
「朝ごはんいる?」
「…いらん」
「不健康だなあ」






雅治はぼーっとしながら窓の外を眺めていた。







「…名前ちゃん」
「何?」
「俺、寝言いっとった?」
「…な、にも…」
「…ふーん」






あたしは雅治の方は見ずに、朝ごはんの支度を始めた




「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -