それは確かに恐怖という名の愛だった



「…はあ、」
「何よため息なんてついて」
「こないだせっかく中間が終わったのにもう期末があるんだ…」




こないだのよくわからない勉強会から1週間、学校はすっかり期末テストモードになっていた。友子はあきれた目であたしをみている




「あんたちょっとは勉強したら?」
「最近はしてるよ」
「それじゃあテストも乗り切れるんじゃないの」
「………ムリ」









はあ、空はこんなに青いのに、どうしてあたしはこの狭い教室に閉じ込められ授業を受けなければならないのだろう。











「…そういえばさ」
「何?」
「今日中学のテニス部の関東大会決勝じゃないっけ」
「………え?」
「何、知らないの?」
「…え、何それ本当?」
「あんた仁王君と暮らしてるんでしょ」
「確かに今日も朝早くから家でてったけど…朝練いったんだと」
「あきれた…」









え?今日が関東の決勝?知らない!何それ!








「友子、雅治に電話したほうがいいかなあ」
「やめときなよ、気が散るって」
「…う…」








雅治なんで言ってくれなかったんだろう。言ってくれたらよかったのに


























放課後になった。いつもは雅治を待つために図書室に行くのだけど今日は違った。中等部のテニスコートを覗いてみたが、空っぽでやはり今日は関東大会の決勝らしい。







「…よし、」







買い物に行こう、それで焼肉つくって待っててあげよう。あたしにはそれくらいしかできないと思った



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