ただ、恋をしてしまうのが怖いだけ


「名前ちゃん、食べないとなくなるぜよ」








居間に置かれた小さなテーブルにはそうめんの入った大きな皿がひとつ置かれている。そしてそれをつつく立海テニス部の彼ら。









「…はあ…あたしの休日…」
「名前ちゃん、あーん」






雅治が無理やり食べさせようとしてきたからあたしは箸を持ってそうめんを食べ始めた









「わ!真田副部長つゆ少な!」
「これが日本の文化だ」
「おい真田、そうめんこぼしてるぜ」
「丸井君、つゆはもう少し薄めたほうが健康によろしいですよ」
「塩分の取りすぎはよくないぞ」






こうやって周りから観察してるとホントに個性的な集団だよなあ。ていうか監督のいう日本の文化がよくわからない。

隣をみると雅治がそうめんを一本一本たべていた。








「雅治、行儀悪いわよ」
「プリ」
「そうめんは一本一本食べるものじゃないの」
「じゃー名前ちゃん食べさせて」
「は?いやよ」
「なんでじゃ、いつもはやってくれるのに」
「今日はダメ、人がいるでしょ」













「…なんかお前ら恋人同士みてえ」














あたしは丸井君の言葉に驚いた







「な、何いってるの!あたしと雅治がこここ恋人同士なわけないでしょ!」
「えー」
「雅治、えーとか言わない」
「私は仁王君が犬のように見えるのですが…」










うん、多分それが正解だと思うよ柳生君


























「片付けも終わったことだし、皆もう帰ろうか」







「何を言っているんだキサマは、これからが勉強だろう」
「最低5時までは勉強をしていくか」
「げっそんなにするんスか!?」
「俺帰りてー」
「赤也、丸井、たるんどるぞ!」
「さ、皆落ち着いて席につきましょう」












あ、帰る気はないんだね。どうやらあたしの休日はきそうにないな



「あたしの休日…」
「名前ちゃん、こいつら帰ったら一緒に昼寝してやってもいいぜよ」
「何その上から目線」
「だから今は勉強、がんばるナリ」
「…ふふ、変なの」










地獄のあとの天国は雅治との昼寝か、まあこんな日も悪くないとおもった


























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