アリスは不思議の国を虐殺した
外は雨
中も雨
「あたしの休日をかえせ…」
「何か言ったか?」
「いやべつに」
何であたしは今この得体の知れない奴らに茶を出しているのだろうか。ていうかなんでこの家?監督さんの家とか広そうなのに
「まあ、仁王の生活調査も兼ねて、だな」
「また人の心読むし…」
皆一応きちんと勉強してる。えらいなー。でも柳君だけ部屋をうろついてノートにメモを取ってる。コワイ
「はあ…」
「名前ちゃん、寝ててもよかよ」
「雅治がよくても柳君が許してくれないし」
「なーなー仁王の保護者さあ、ジュースとかねえの?」
「保護者っていわないで」
「じゃあ名前」
「…………」
なんで?あたし年上!あーやだやだあたしの人権どこ
「丸井君、人の家で物を強請るだなんてみっともないですよ」
「丸井は茶を飲め」
ジュースを強請った丸井君に柳生君と真田君が指摘した。神様に見える
「さて、それでは始めるか」
「…何を?」
パタンとノートを閉じて柳君が席のついて言った。なんか一瞬目がキラリと光った気がした。
「名字の数学だ」
まじで