愛おしくなったら終わりだよ
「あ〜髪の毛うねうね」
「もう梅雨やしのう」
「雅治の髪ってサラサラだよね」
「名前ちゃんもそれはそれでウェーブみたいでいいんじゃなかと?」
そういわれるとそう思う。単純だなああたしは
「じゃ、学校行くかな。そういえば雅治朝練いいの?」
「こんなウジウジした天気じゃいきたくなか」
「贅沢だなー」
あたしは雅治と傘をさして登校した。文化祭もおわって、散々だったけどテストも終わって、あとは期末を乗り越えれば夏休みだ!
「え?試合?」
「ああ、もう予選が始まる」
「へー、見に行ってあげよっか?」
「残念ながら、俺は地区予選には出ないんじゃ」
「え、何、レギュラー落ち?」
「温存」
「うわあ」
嫌なことするなあ。ベストメンバーでいけばいいのに。もし負けたらどうするんだろう。まあ負けない自信があるんだなきっと
「名前ちゃんは?」
「あたしは予定は無いよ。帰宅部だし」
「…ほう」
「何?」
「いやべつに」
変な雅治だなあ。あたしたちは途中で分かれてそれぞれ学校へ向かっていった。
・
・
「名前ー、あんた長坂君の告白断ったんだって?」
「うん」
「うわーもったいなー」
「そう?」
「あんた幸せ者だよ」
「いやそんなに幸せじゃないって」
「ねえ今日帰りケーキ屋寄ってかない?」
「お、いいね」
ケーキかあ。雅治って甘いの好きだっけ?買ってってあげようかな
・
・
「…な、何でしょう」
友子と一緒に校門を出ようとしたとき、なぜか柳君がいた
「少しきてほしい」
「…え」
怖い!友子が後ろでいいなーとかほざいてるけど、全然よくない!
「すぐ終わる」
ほらやっぱり幸せ者じゃない