愛せたなら幸せだったのかも
「ごめんね」
簡単に一言いって断った。彼は「そうか、ありがとう」と言ってその場を立ち去った
「…今のあたしには雅治だけで十分だ」
多分、コレでよかったんだと思う。多分
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「…あーあ」
「何じゃ」
「見てよこの点数」
「どれどれ」
数学30点、英語46点、国語38点、歴史39点…
「…まあ、平均点と赤点の中間じゃな」
「赤点は免れたけど、ホントに最悪だよ…」
「最近名前ちゃんぼーっとしてたじゃろ」
「うん、告白されちゃってさ」
「え!?ど、どうしたんじゃ!」
「断ったけど」
「あ…そうか」
「だって雅治がいるじゃない」
当分はこのままでいい、彼氏なんていう面倒なものはいらない。無邪気に笑ってくれる雅治がいてくれればそれでいいんだと思った