楽園は逃げ出した






「初めて貴方を見たとき私の………なんだっけ」
「心は奪われて」
「ああ、それだ」
「名前ちゃんやる気ある?」
「あるよー」
「この場面もう五回目じゃ」
「……………」




ごめんね頭悪くて。どうせあたしは馬鹿だよ。






「ちゅーの練習もする?」
「は!?しないから!ていうかキスシーンとかないから!」
「つまらんのう」
「…雅治はあるの?」
「ああ、一応」
「……へー」
「名前ちゃん…やきもち?」
「…違うわよ馬鹿!もう寝なさい!ソファーでね」
「………………」






雅治はしぶしぶリビングへ戻っていった。どうせ夜中に忍び込んでくるんだろうけど








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