困り者のお嬢ちゃんにはパイをおあげ





「ああ、素敵な王子様、どうか私と……私と………………なんだっけ」
「ストップストップ、名前そこは、踊ってください、でしょ!」
「あ、そうだそれだ」
「しっかり覚えてきてね」





王子役のバスケ部の斎藤君はなんだか苦笑いしてる。あたし足ひっぱってるんじゃ…しっかりしなきゃ。そのあと劇の練習は一時間続き、あたしは重い足取りで家に帰った






「…ただいま」
「名前ちゃんお帰りー」




雅治がいる、しかも料理なんてしてやがる






「雅治…何してるの?」
「ん―?名前ちゃんのために夕飯作り」
「…たまには役にたつじゃない」




荷物を置いて、雅治が準備してくれた食卓につく。






「今日は遅かったのう」
「うん、文化祭の練習」
「ハードじゃな」
「雅治は練習ないの?」
「まだ今はでとらん。部活もあるし」





そうか、雅治は部活まであるのか。大変そう






「…名前ちゃん疲れてる?」
「…………うん」
「なんかあった?」
「…劇がうまくいかなくて。あたしが下手なだけだけど」
「………練習するか」
「え?」
「俺が王子役、名前ちゃんが姫役で、練習」
「……………は!?やだやだやだ」
「なんでじゃ。学校でおいてかれてもしらんぜよ」
「う…………」
「じゃ、飯食べたら練習じゃ」






やだよ恥ずかしい

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