こんばんは、二度めまして。
かっこいい
その一言だった。いつもあたしの横でだらだらしている雅治が幻のように思えた。雅治が休憩に入ると、テニスコートを囲っていた女の子達が雅治にむらがる。
「…違う人みたい」
しばらくその光景を眺めていると雅治があたしの方へ寄ってきた。
「名前ちゃん、みてた?」
「みてたみてた。かっこよかったよ」
そういうと雅治は嬉しそうな顔をした。コートの彼とは大違いだ。
「雅治、今日のご飯なにがいい?」
「焼肉」
「また?じゃあ作って待ってるよ。がんばりなさいよ」
「おう」
あたしは雅治を見送り、スーパーへ向かった