みんな大好きな彼女
「名前!大丈夫か!?」
体育館を出ると白石も愛子も皆そろっていた。皆かなり必死に探してくれたらしい。相当つかれてるなあ
「名前〜!大丈夫!?ほぺた赤いやん!」
「大丈夫、頭もほっぺたもヒリヒリする程度だから」
「名前、」
「大丈夫だよ、そんな心配しないで」
なんだかスッキリした気分と混沌とした気分が混ざり合っていた。あたしを明るくしてくれたのは皆で、皆はすごく大切なものになってて、やっとそれにきづけたけど、あたしは高橋さんの言葉が少し心残りだった。
『皆顔が目当てなのよ』
「・・・ねえ・・・。ミスコン、もう終わったよね」
「ああ、もう二時半やからな、」
「ミスコンで優勝できなかったから、あたしはもう、・・必要ない・・・?」
「え・・・?」
「ちょ・・名前ちゃん何いうとるん?」
「あたし皆のおかげで明るくなれたし、皆がとっても大切なの。でも、皆はどうなのかなって。もしかしたら、・・・ただ顔目当てとか、ミス四天宝寺だから仲良くしてくれるとかだからって、・・・・高橋さんに言われて」
「・・・・あんのバカ女は・・・」
愛子は顔を歪めた。皆はどんな顔してるのかな。・・・見たいけどみれない。
「名前、それはちゃうで」
白石が最初に口を開いた。
「俺らは名前が大好きやねん。名前はいつもマネージャーとして俺らのこと支えてくれとるからな。顔なんて関係あらへんで」
「そうや!名前のドリンクめっちゃうまいで!」
「なにゆうてんの謙也、ちょっとちゃうやろ」
小春が忍足に突っ込んで、思わず笑ってしまった。・・・・よかった。すごく安心した。あ、また涙出そう・・・。
「みんな...ありがとう」
「なにないてんねん!しゃきっとし」
バシッとユウジにせなかを叩かれてあたしはしゃきっとした
「名前、とりあえず保健室や。深い話はそのあとやで」
「あ、うん。」
「ほないくで」
白石に続いてみんなぞろぞろと体育館から外へでて、保健室へむかった。その途中、あたしは腕をつかまれたような感じがして後ろを振り向くと、千歳が居た。
「・・・千歳・・?どしたの?」
「さっき話ばあるっていったばい」
「あ、そうだったね。なんかゴタゴタしちゃったから・・・。で、何?」
「名前、俺名前のこと愛しとう」
君の瞳に恋してる
(でも君って誰?)
(それがわかるのはもっとあとのこと)
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続きます。千歳中心のallです。千歳好きなんです。すみません
ここまで読んで下さった方本当に有り難うございます(^O^)