口の悪い彼女




しぶしぶあたしは教室に戻って授業の準備をした。千歳のせいで1日の予定が大幅に狂ってしまった。



「白石〜辞書もっとらん?」



がら、と教室に入ってきたのは、忍足だった。彼が入ってきたとたんクラスの女が喜んで叫びだす。

「初日早々あほやなあ。ほれ」

「おーきに。あほは余計や。・・・ん?」




ぱちっと忍足と目が合った。



「あ、名前白石と同じクラスなんやな」

「うん。忍足君は何組?」

「五組。千歳と一緒や」

「千歳・・・・・・・・」


先ほどのことを思い出し、眉間にシワがよっていたらしい。忍足はどしたん?とあたしの顔を覗き込んできた。


「別に・・・。ほら、授業始まるよ」

「ほんまや!じゃ二人ともまたあとでな。」




忍足君が教室からでていくと、親衛隊の方々も静まりなさった。視線があたしに向いていたきがしたけど気付かなかったことにしようと思う。








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