いじられる彼女




そうこうしてるうちに文化祭の日は一気にやってきた。あたしは仮装のことなんか一ミリも考えてなかったのでもうどうにでもなれと思い手ぶらで学校へいった。(あほだ)ガラ、と教室をあけるとドドドドとものすごい音がしてあたしは思わず目を瞑った。恐る恐る目を開けると、愛子と、いつもは殆ど話さないクラスの女子たち。一体なに?集団リンチ?あたしなんかしたっけ


「名前!めっちゃ待っとったんやで、ほらこっちきて」

愛子にぐいぐい手を引かれあたしはされるがまま教室の端にある机に座った。一体なに?


「苗字さん、今日は美人系お姉様になるんやで」

「は?」

「仮装やねん!名前のことやから何も考えてないやろなおもったんや」

「・・・ず、図星です」

「せやからあたしらで名前の仮装かんがえたんや!ミスコンも考えて。」

「苗字さんなら絶対優勝や!」

「よっしゃメイクはじめるで!」

「わ・・・っちょ、ちょっと」








30分後、あたしは究極に顔をいじくられてへとへとになった。しかもこれから髪をいじくるとのこと。もう勘弁してくれ・・。



「苗字さん、今からコテ使うねん。動いたらあかんよ」

「あ・・・ハイ」




緊張するなあ。いつもは話さない子達が話しかけてくれるし、少しうれしい。でもいじくりすぎでしょこれは。つかれたよー



「どうや名前は」

「白石君!もうバッチリ!」


ひょこ、と顔を出す白石に周りの女子が黄色い声を上げた。


「・・・・・・別人や」

「せやろ?めっちゃ大人っぽいやろ?」

「コレならいけるで!ミスコン三連覇!」




しまいにあたしは誰がもってきたかもわからない、パンツが見えるスレスレのミニスカをはかせられて、ピシッとブラウスをしまい、まるでOLのようになった。恥ずかしい!!恥ずかしくて死ぬ!!



「あ、仮装やからコレで校内回ってくるんやで」


いやあああ






「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -