めんどくさがる彼女
とにかくどっかにいこう。いろんな気持ちで押しつぶされそう。あたしが一番楽な場所、そう思って行き着いたところは部室だった。部室ってそんなにあたしにとって大切になってたのかな・・・。
カチャ
中に入るとやはりテニス部のサボリ組みがいた。白石と千歳と忍足と小春とユウジと財前君。(真面目に文化祭準備してるのは石田君だけなのか)
「名前!さっきはすまんばい」
「あ・・・千歳、用済んだ?」
「あ〜・・まあ・・・」
「名前ー、千歳のやつさっきから変なんや。う〜とかあ〜とか唸って自分おかしなったわゆうてんねん」
「・・・変な千歳。」
「名前仮装なににするかきまったん?」
「・・・全く」
「せやからメイドやて〜」
「あっ婦警さんもええんとちゃう?」
小春もユウジもうるさいな。変態だ。変態すぎる。
「名前先輩、なんかありました?」
「・・・・え」
「なんやねん財前」
「いやだって、名前先輩顔変ですもん」
「か・・・顔・・・・」
「こら!名前ちゃんはべっぴんやで!」
財前君て意外と周りを見てるのかな。なんでこうもずばりとあてられちゃうんだろう。
「こ・・・告白、された」
「「「告白ーーー!?」」」
うん予想通りの反応。
「だ、だだだ誰にされたと!?」
「同じクラスの人」
「えっ誰やねん。てか名前くらいおぼえときいや」
「え〜っと・・・・・・健!」
「朝倉健!?」
くわっと白石がくらいつく。あ、そうか、白石も同じクラスだっけ。
「あれはあかん」
「・・・仲悪いの?」
「あいつめっちゃ嫌いやねん」
「・・・ふうん」
白石の好き嫌いはよくわからない。それにしてもどうしよう。面倒なことになってきたな・・・。
「名前!どぎゃん返事ばすると?」
「断るよ。」
「あはは朝倉ふられてるわ」
白石性格が・・・。いつ返事しよう。あ、そういえば跡部はどうしよう。まあ跡部はほうっておいてもいいとして朝倉?君は同じクラスだからな・・・。なんとかしなきゃ。