おかっぱと眼鏡と彼女
あたしは適当に買ってしまったゼリーを振ってロビーで飲みはじめた。おいしいこれ。はまりそう。そんなことを考えてると向こうから人影が。あれは・・・侑士君と向日君だ
「お!苗字じゃん」
「名前ちゃん、今日もお疲れやったやろ」
「二人ともお疲れさま。あたしはマネージャーだから、そんなに疲れないよ」
「外にいるだけでも十分疲れるやろ。そや、外の空気吸ってきたらどうや?」
「外の・・・?」
「ここ、山の中だから空気澄んでるぜ!いってみそ」
夜の山の空気かあ・・・なんかいいかも。
「三階にバルコニーあるで。いってみいや」
「うん、ありがとう。行ってみるね」
少しの期待に胸をはずませあたしは侑士君と向日君におやすみを言って三階へ向かった。
「あ」
「なんだよ侑士」
「あかん、忘れとった」
「なにが」
「今バルコニーに跡部おるんやった・・・・」