自己紹介する彼女
いろいろあったけどなんとか合宿場所に到着。氷帝学園の跡部というやつの別荘らしい。去年もこの合宿にいたらしいけど、あたしは全く覚えがなかった。皆は自分の荷物をもち、玄関まで移動を始めた。あたしも自分の荷物を持とうとしたらなにやら天敵千歳があたしの荷物を持ってくれた。「これで天敵じゃなかね」とかなんとか言ってたけど、どうしてあたしが千歳を天敵千歳って呼んでるのがばれてるのだろう。とりあえずもう天敵千歳と呼ぶのはやめよう。
「皆集合や!」
白石の声でみんな走りだす。一番遠い四天宝寺は一番遅かったらしい。玄関には既に氷帝、青学、立海の人たちが集まっていた。
「跡部、すまんな遅くなって」
「ったく時間くらい守れ」
「責めるなら千歳をせめてくれや。で、うちのマネージャー紹介しとくわ。名前―!」
白石のあたしを呼ぶ声が聞こえた。彼のそばにかけよると、そこにはなきぼくろのある、ちょっと偉そうな人。もしかして、この人が・・・・
「名前、こいつが氷帝の跡部や。おぼえてへんか?
「・・・あ・・ごめん、なさい」
あ、謝っちゃった。
「跡部、苗字名前や。おぼえてへんか?こいつが四天宝寺のマネージャーやねん。」
「・・・・覚えてねえ」
「(こわ!)」
なんだこの人、無駄にむかつくぞ。あたしと少ししか背違わないのに(関係ないね、)なんだかよくわからない紹介がおわったあと、あたしは青学のお手伝いの竜崎さんを紹介された。あ、かわいい子