千歳を待つ彼女
合宿当日。あたしは4時半起きでかなり眠たかった。1週間分の荷物を背負って自転車で学校に向かう。まだ朝はやくだったので車の通りもないに等しかった。あたしはいつもは2、3分待たされる信号を無視して渡ってしまった。学校につくとだいたいの人はそろっていた。ふと辺りを見回すと、ばっちり合った目。もちろん相手は
「おはようございます、名前先輩。」
「お・・おはよう、財前君・・」
「金、返すのいつでもええですから」
「・・!!・・・・・はい・・」
「?なんやねん。名前と財前朝から仲良しやな〜」
「・・・・・・・・」
「俺先バスのってますわ」
白石の発言はスルーし財前君はバスに乗り込んだ。あたしもバスに乗りたい、そんで寝たい。4時半起きはつらすぎるよ・・
「でな名前、なんか千歳が遅れるらしいねん」
「・・・・は」
「寝坊やて」
天敵千歳め、人が眠い思いしてるっていうのに遅刻だなんて・・・・むかつく!あたしも寝たい!
「でな、オレら荷物もつんだから千歳きたら呼んでくれへん?」
「えっ?(あたしはバスに乗れないの!?)」
という心の叫びは声になることもなくあたしの中で消えていった。白石はそのままバスに乗り込んだ。くそ・・・眠い・・・寒い・・・。それからどれくらい時間がたったのか、眠すぎて覚えがない。けど天敵千歳の声であたしは現実に意識を戻した。
「名前〜!まっとってくれてたと!?」
「・・・・うん(白石に言われて)」
「ごめん、寝坊したばい、」
「・・・・うん」
眠さのせいで生返事しか返せなかった。あたしはとりあえずバスに乗って天敵千歳がきたことを白石に伝えると、バスは出発し始めた。
「・・・・なんで」
「しゃーないやろ?おまえら二人が最後だったんやから」
目の前には2つの空き席が。あたしは確かに小春と座る、て約束したのに・・・
「ごめんなあ〜名前ちゃん、ユウ君が隣座るゆうてうるさいねん」
「・・・じゃあ、あたしは・・」
天敵千歳の隣・・・・・。いや、って言いたかったけどもう無理、眠すぎる!どうでもいいから寝たい、その一心でもう意識もなく席に座った。
「なんや、名前千歳の隣でええんか、絶対嫌な顔するおもたのに」
「名前は結構俺のことすきたい」
「・・・るさい、てん・・てき、ち・・・と・・・」
あたしは意識を失った