オカマとホモ


はあ。今日も夜勤かあー。流石に生活リズムがいかれてきた。まあ仕方ないよね、それなりのリスクは伴うってもんよ。さて今日は何をしようかなー。今日はイケメン、くるかな。そんな事を考えながら、床をモップで拭いていた深夜一時。




ピンポーン





きたきたあ暇つぶしの相手…じゃなくてお客様が!…ん?なんか今日の客は騒がしいなあ…2人組?まさか強盗じゃないよね





「小春ーっ待ってや!」
「うっさい一氏!ついてくんなや!」
「小春一人で買い出しなんてあぶないやろー!」






ホモだった




「それにしてもついてないわあ、じゃんけん負けて買い出し係りなんて」
「せやなあ、まあ白石の部屋借りれただけでもましやけどな」
「ほんま金太郎はん、勉強の飲み込みはあかんわあ」
「この勉強会いつ終わるん?俺もう眠い!!」



なるほど彼らの話を聞く限り、友達で勉強会してる最中、じゃんけん負けて買い出しかかりになったオカマとホモってとこか。濃い。濃すぎる。いみわからん。



「白石には青汁でええんちゃう?」
「せやなー、蔵リンよう飲んでたわねえ」



ん?青汁?またデジャヴだ。昨日のイケメンを思い出す。しばらくレジで様子を伺っていると、彼らがカゴを持ってきた。うーん、この坊主のほうは、おかまっぽいなあ。でも名前小春って、可愛い名前。え、もしかして、実は女?とか?いやいやないでしょそんなんあったらお笑いよ



「ちょおアンタ、なに小春にガン飛ばし取るんや、しばくど!」
「っ、え?あ、す、すみません、けして睨んでた訳じゃ…」
「ちょおユウ君、怖がってるやないの!ほんま堪忍な〜、このアホ、みた目通りアホやし、堪忍したってや!」
「あ、はい、とんでもない」
「俺はアホやないで小春うー」




私はどきどきしながらレジをうった。お客さんに怒られたの、初めてだ。しかも、こんな理由で…。うーん、シュールとしか言いようがない。私は大きめの袋に商品をを詰めて、オカマ君に渡した。そしたらホモの子が、オカマ君から荷物をとり、二人は店を出ていった。





「…あ…りがとう、ございました…」


世の中いろんなヒトがいるんだなあ、そんな事を考えた深夜だった。

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -